家庭で炊飯米食増える 単身男性除くすべてで JC総研が調査2016年7月20日
家庭での米飯が増えている。特に既婚者でこの傾向が強い。一方で、米以外を主食とした外食数が減っていることが、(一社)JC総研の調査でわかった。
この調査はJC総研が毎年、インターネットで調査している。調査時点は今年3月で1週間(3食×7日=21食)に食べたものを聞いた。回答者は2085人。それによると、米を主食とした食数が13.68食(前回13.33食)で全体の65%を超え、過去5年で最多になった。
一方、「米が主食」の中では、中食・外食の合計が2.23食(前回2.09食)で前回より増え、家庭で炊飯した米の食数も11.45食(同11.24食)と、過去5年で最多となった。また米以外を主食とした食数は減り、パン類は0.14食、めん類は0.21食の減少になった。
属性でみると、「米が主食」は単身男性以外、すべて増加し、特に既婚男性は14.26食(前回14.22食)が最も多く、炊飯した米を主食とする食数も既婚男性が12.15食(同12.17食)で、一番多い。次いで既婚女性の12.12食(同11.63食)だった。
一方、単身者の特徴をみると、炊飯した米の食数で、単身女性の伸び率が9.63食(前回8.89食)と一番高い。単身男性では、炊飯した米の食数が減り、シリアル・果物・ヨーグルトなど「その他」の食数が増え、「食べなかった」も増えた。
食事別にみると、朝食では炊飯した米・パン類・めん類の食数が減り、「その他」と「食べなかった」が増えた。昼食は炊飯した米・「その他」が増え、パン類・めん類が減り、夕食では炊飯した米・パン類・「その他」が増え、めん類と「食べなかった」が増えた。
JC総研はこれらの回答をもとにDI値を出し傾向を分析した。それによると「お米派」は、前回の21.0%から23.4%に伸び、「ほぼお米派」「どちらかというとお米派」を合わせると75.6%(前回71.5%)を占めた。
このほか、米の購入先はスーパー・量販店がトップで4割を超える。年齢・属性による差はない。1回の購入量は5kgが4割強。購入価格は5kg1500円から1700円未満と1500円未満が拮抗している。今後「食べたい品種」はコシヒカリがトップで「あきたこまち」、「ひとめぼれ」、「ゆめぴりか」が続く。作付面積割合では20位にも入っていないササニシキが、「食べたい品種」の5位にはいっているのが目立つ。
なお今回の調査で初めて聞いた、茶碗一杯分の米代(約150g30円)については「とても安いと思う」が14.2%、「安いと思う」が38.8%で「ふつう」が37.6%だった。
(JC総研の関連記事)
・「協同」から「連帯」へ 社会的経済のあり方探る JC総研が公開研究会 (16.07.11)
・初の生産者ソムリエ JC総研が「食育」で認定 (16.05.26)
・准組のあり方等研究 JC総研が3か年計画決める (16.03.28)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日