事業利益の減少続く 総合JAの決算概況2018年11月13日
JA全中が集計した平成29事業年度決算概況(12月~6月決算)によると、事業総利益の減少傾向に歯止めが掛からない状況が続いている。事業別では共済事業を除き、信用・購買・販売のいずれもが、前年度に比べ事業総利益が減少している。
事業別にみると、信用事業総利益は金利上乗せ水準の抑制で調達費用は圧縮されたが、日本銀行のマイナス金利政策など、運用環境の悪化によって1.2%の減だった。共済事業は27年度に事業分量配当などの増加で増益に転じたが、28、29年度は横ばいとなった。これは28年度から発送費などの共済保全費が減少したものの、共済推進費がそれと同水準で増えたため。
この結果、同事業年度の事業総利益は1.1%減となり、2年連続の減少となった。27年度は増加したが、26年度まで12年連続で減少しており、依然減少傾向から脱していないとみることができる。このほか事業管理費は0.5%の減少で、うち人件費が0.6%の減少となった。事業利益は6.2%減の1743億円だった。当期剰余金は前年比306億円減の1528億円。618JAで当期剰余金を計上し、36JAで当期損失を計上した。
なお事業取扱高は貯金が前年度に比べ2.9%増えたが、長期共済保有高は2.7%の減と、減少傾向が続いている。購買品供給・取扱高は0.6%増となったが、販売品販売・取扱高が0.03%の減となった。
このほか、組合員数は1050万5676人で0.5%増えたが、正組合員は430万2232人で1.4%減った。役員数は1万7112人で2・1%、正職員は18万9761人で1.4%それぞれ減った。
(関連記事)
・【インタビュー・水田農業対策】金井健・JA全中常務理事(1)(18.11.09)
・「JAあぐりタウン」開設し食農教育 JA全中(18.11.05)
重要な記事
最新の記事
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(2)DX戦略にも地域色拡充2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(3)JAは食・農の好循環先導を2024年7月17日
-
【訃報】生活クラブ生協連の加藤好一顧問が逝去2024年7月17日
-
【人事異動】農水省(7月16日付)2024年7月17日
-
【注意報】ナシ、ブドウなどに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 三重県2024年7月17日
-
ガチャピン・ムックとコラボ「ニッポンエール」グミ発売 JA全農2024年7月17日
-
日本農業の未来をけん引する人材育成へ 宮城県加美農業高校とNTT東日本グループが連携2024年7月17日
-
【注意報】大型斑点米カメムシ類、カスミカメムシ類による斑点米発生に注意 千葉県2024年7月17日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 岩手県2024年7月17日
-
「第3回 全国桃選手権」開催 全国から45品がエントリー 日本野菜ソムリエ協会2024年7月17日
-
ハウス栽培向け環境制御システムのラインアップを拡充 クボタ2024年7月17日
-
生とうもろこしまるかじり 昭和村で農業体験開催 パルシステム群馬2024年7月17日
-
過去最大級60ブース出展「北海道新規就農フェア」8月3日に開催2024年7月17日
-
温室効果ガスを排出しないコンパクトな水素燃料電池発電システムを商品化 ヤンマーES2024年7月17日
-
さいたま市内の飲食店で「まんてん会津夏野菜フェア」開催2024年7月17日
-
AI活用畜産DX 肥育牛対象の耳標型「イヤタグセンサー」提供開始 デザミス2024年7月17日
-
「第8回高校生科学教育大賞」最優秀賞は京都府立桂高校 バイテク情報普及会2024年7月17日
-
「広島県産はっさく&レモンサワー」23日にリニューアル発売 JA全農2024年7月17日
-
「長野県産スイカフェア」開催 銀座の直営飲食店舗で18日から JA全農2024年7月17日
-
福岡JAトップ座談会「若い世代に魅力ある農業を」【食料・農業・農村/どうするのか? この国のかたち】2024年7月16日