JAグループ千葉と千葉大が研究で連携2019年2月4日
JAグループ千葉と国立大学法人千葉大学は2月1日、「包括連携協力に関する協定」を締結した。産学連携により「健康・農・環境」を中心とする千葉県の農業振興と地域経済・社会の活性化を図る。
(前列左から)千葉大の小林達明副学長、徳久剛史学長、JA千葉中央会の林茂壽会長、嶌津昌明参事。(後列左から)加藤一郎客員教授、関実理事、滝川伸輔千葉県副知事、小茶文夫JA千葉中央会副会長、間淵誠一JA全農県本部副会長。
千葉大学の徳久剛史学長は国立大学で唯一の園芸学部があることや、柏の葉キャンパスには広大なほ場を備えていることなどを挙げ、「JAグループの知見や経験と多角的に連携し、総合大学の強みを生かした類をみない切り口のイノベーションができれば」と期待を寄せるとともに、「県内にとどまらず広く発展をしていくことを祈念する」と述べた。
JA千葉中央会の林茂壽会長は「農業は変革のとき。国内外で活躍できる次世代型人材育成もめざす。千葉大の研究力と生産者の課題を把握しているJAグループの経験で所得増大と生産拡大を実現したい」と語った。
千葉大学の当面の参加部局は園芸学研究科、医学研究科、環境健康フィールドセンターなど。JAグループ千葉と連携協議会を設立し、事業の立案や進捗管理などを行う。
当面の研究テーマは県内にJA域を超えた共同集出荷施設を設置し、それにともなう栽培技術や品質評価法、新たな部会組織のあり方などを研究するとともに、物流システム改革、卸売業者、量販店など実需者をサポートする仕組みなどもテーマとする。
また、北総地域の畑作を対象に、▽ICT技術を用いた生産・収穫・保蔵、消費の目にみえる一貫管理、▽新しい畑作農業に適した品種の育成と栽培法の提案、▽情報公開による消費者の農業参画とブランド形成など、の実証試験にも取り組む。
そのほかインターンシップを通じた人材育成にも取り組む。学生や院生がほ場で実習し、農家の相談に応える研究を進めたり、農外からの就農希望者の技術研修の場になることも期待されている。
JA千葉中央会の嶌津昌明参事は「先端技術と研究力をどう現場に落としていけるかが課題。農業生産額第2位奪還が目標でそこに寄与できればと考えている」と話す。
(関連記事)
・【加藤一郎・先の先】産学連携事業の重要性(前)(18.10.18)
・農協と国立大学が初めて連携協定締結(18.04.05)
・「全農トマトランド」開場式 品種選定で産地化・JAの職員研修の場にも(16.04.13)
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