JAの活動:新世紀JA研究会 課題別セミナー
【意見交換】家計簿アプリや電子通帳提供へ2018年12月28日
・ペーパー・キャッシュレスの時代に
低金利政策、少子高齢化のもと、経営環境が悪化するなかでJAの信用・共済事業はどのように展開すべきか。新世紀JA研究会は11月に開いた第21回「危機突破・課題別セミナー」で、この課題について議論した。特に地銀や信用金庫など、同じエリアで営業する金融機関との比較で、いかに差別かするかなどが焦点になった。
【JAセレサ川崎・石井常務】
家計簿アプリについては、JAバンクも提供を検討しているのですか。
【農林中央金庫】
マネーフォワード社と連携した家計簿アプリや電子通帳の提供を検討しているところです。
【JAセレサ川崎・石井常務】
他業態が10月に開始した「全銀システムの24時間365日稼働」について、JAバンクの検討状況はどうですか。
【農林中央金庫】
JAバンクは平成31年11月からの参加を予定しています。システム更改等のスケジュールも考慮し、参加時期を検討した経過があります。同様の理由で、参加時期を遅らせた銀行もあります。
【JAセレサ川崎・石井常務】
都市部のJAでは、他業態との競争も厳しいものがあります。JAバンクは後手に回っている感もありますが、メガバンク等に劣後することなく、早め早めの対応をお願いしたい。
【JAしまね・竹下雲南地区副本部長】
共連事業との連携強化について、タブレット端末の共用化などの説明がありましたが、他に検討している施策があれば教えていただきたい。
【農林中央金庫】
全国段階では、さまざまな階層で連携施策について議論をしているところであり、実現可能な施策から順次、展開していくという考え方です。信用・共済事業に共通して土台となるような研修の共同開発、CS・ES向上に向けた全国プログラムの共通化など、テーマ毎に検討をすすめているところです。
【JA水戸・八木岡組合長】
先日、信用・共済事業が連携した「相続・終活セミナー」を県内で初めて開催しましたが、大きな反響がありました。組合員・利用者が相談に来られた際の対応力を高めるため、職員研修の強化等についても期待したい。
【新世紀JA研究会・福間常任幹事】
准組合員については、単なる事業利用者ではなく、食の面から農業振興をともにすすめる存在として、はっきり位置づける必要があると思っています。准組問題に関して、何か議論していることがあれば教えてほしい。
【農林中央金庫】
(金融仲介機能をはじめ)信用事業に求められる役割をしっかりと発揮して農業・地域の成長を支援していくこと、かかる取り組みについて組合員から理解・評価を得ていくことが必要と考えています。次期中期戦略策定に向けた系統協議においても、こうした点を確認しながらすすめてきたところです。
※このページ「紙上セミナー」は新世紀JA研究会の責任で編集しています。
新世紀JA研究会のこれまでの活動をテーマごとにまとめています。ぜひご覧下さい。
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