台風18号と15号被害へ 共済金早期支払い等10の対策を発表 農水省2015年10月28日
農水省は10月27日、台風18号と15号の農林水産業の影響に対し、被災農林水産業者が今後も意欲を持って農林水産業を継続できるよう、対策を発表した。
発表された対策については以下の通り。
【既存事業による対応】
(1)災害復旧事業の促進
農地・農業用施設などの被害に対し、査定前着工制度の関係地方公共団体等への周知等を通じて災害復旧事業等による復旧の促進を行う。
(2)共済金等の早期支払い
農業共済などで、被害の早期査定と共済金、保険金の早期支払いを行う。
【台風第18号関係】
(3)災害関連資金の無利子化
農林漁業セーフティネット資金等の災害関連資金の貸付利子を貸付当初5年間無利子化する。
(4)農業用ハウス等の取得・修繕への助成
被災農業者向け経営体育成支援事業の発動により、農業用ハウスや農業用機械の取得修繕に必要な費用を助成する(3/10以内)。
(5)被災により減収した飼料用米への助成
水田活用の直接支払交付金で、自然災害に対する特例として10a当たり5万5000円を交付すること。加えて現場の状況を踏まえて、10a当たり8万円を交付しうるソフトグレインサイレージなど他の形態への利用を図る。
(6)収穫後に被害のあった米への助成
収穫後、保管していた米に被害のあった農家が、来年の営農再開に向けて行う土作などの経費について必要な財源を確保した上で助成する。また、今後収穫後の米が被災しても民間の保険などにより対応することを周知する。
(7)被災した畜産農家の経営安定
被災した畜産農家に対し、収益性が悪化したときに基金から粗収益と生産費との差額を補てんする肉用牛肥育経営安定特別対策事業(新マルキン事業)と養豚経営安定対策事業収益による生産者積立金の納付免除等を行う。
【台風第15号関係】
(8)被災した中心経営体の農業経営の改善への助成
経営体育成支援事業の優先採択により、被災した中心経営体の農業経営改善に必要な施設導入などに必要な費用を助成する。
(9)果樹の改植への助成
果樹経営支援対策事業、果樹未収益期間支援事業により、被害果樹の植え替えと未収益期間の経費を助成する。
(10)4、6、8は、関係地方公共団体の対応等の実情を踏まえ、地方公共団体の財政運営に支障がないよう、対策の内容に応じ、特別交付税で適切に対応する。
<問い合わせ先>
(1)災害復旧事業の促進
◎農地・農業用施設関係:農村振興局防災課災害対策室 代表:03-3502-8111(内線5663)ダイヤルイン:03-6744-2211 FAX:03-3592-1987
◎共同利用関係:大臣官房文書課災害総合対策室 代表:03-3502-8111(内線5133)ダイヤルイン:03-6744-2142 FAX:03-3502-4185
◎森林関係:林野庁治山課山地災害対策室 代表:03-3502-8111(内線6197)ダイヤルイン:03-3501-4756 FAX:03-3503-6499
◎漁港関係:水産庁漁港漁場整備部防災漁村課水産施設災害対策室 代表:03-3502-8111(内線6902)ダイヤルイン:03-3502-5638 FAX:03-3581-0325
(2)共済金の早期支払い
◎農業共済関係:経営局保険監理官付総務班 代表:03-3502-8111(内線5290)ダイヤルイン:03-3502-7380 FAX:03-3502-5761
◎森林保険関係:林野庁計画課森林保険企画班 代表:03-3502-8111(内線6289)ダイヤルイン:03-6744-2246 FAX:03-3593-9565
◎漁業共済関係:水産庁漁政部漁業保険管理官 代表:03-3502-8111(内線6635)ダイヤルイン:03-6744-2356 FAX:03-3502-0827
◎漁船保険関係:水産庁漁政部漁業保険管理官 代表:03-3502-8111(内線6638)ダイヤルイン:03-6744-2357 FAX:03-3502-0827
(3)災害関連資金の無利子化について
経営局金融調整課 代表:03-3502-8111(内線5240)ダイヤルイン:03-6744-2165 FAX:03-3502-8081
(4)農業用ハウス等の取得・修繕への助成について、(8)被災した中心経営体の農業経営の改善への助成について
経営局就農・女性課経営体育成支援室 代表:03-3502-8111(内線5206)ダイヤルイン:03-6744-2148 FAX:03-3593-2612
(5)被災により減収した飼料用米への助成について、(6)収穫後に被害にあった米への助成について
政策統括官付穀物課 代表:03-3502-8111(内線4792)ダイヤルイン:03-3597-0191 FAX:03-6744-2523
(7)被災した畜産農家の経営安定について
生産局畜産部畜産企画課 担当者:関村、氏里 代表:03-3502-8111(内線4894)ダイヤルイン:03-3502-5992 FAX:03-3501-1386
(9)果樹の改植への助成について
生産局園芸作物課 担当者:阿部、田尻 代表:03-3502-8111(内線4793)ダイヤルイン:03-3502-5957 FAX:03-3502-0889
(全般)大臣官房文書課災害総合対策室 代表:03-3502-8111(内線5133)ダイヤルイン:03-6744-2142 FAX:03-3502-4185
(関連記事)
・台風18号被害 金利軽減の措置開始 日本公庫 (15.10.28)
・北関東の台風被害で自民党が大臣要請 (15.10.21)
・台風18号水害被害でJAグループ茨城が緊急要請 農水省は激甚災害に指定 (2015.10.08)
・農産物の損傷1万6500ha-台風18号被害 (15.09.24)
・農林水産被害73億円-台風18号 (15.09.17)
重要な記事
最新の記事
-
備蓄米 「味に差なく、おいしく食べてほしい」 江藤農相2025年4月24日
-
関税発動で牛肉の注文キャンセルも 米国関税の影響を農水省が分析2025年4月24日
-
トランプ関税で米国への切り花の輸出はどうなる?【花づくりの現場から 宇田明】第58回2025年4月24日
-
【JA人事】JA北オホーツク(北海道)吉田組合長を再任2025年4月24日
-
三島とうもろこしや旬の地場野菜が勢ぞろい「坂ものてっぺんマルシェ」開催 JAふじ伊豆2025年4月24日
-
農林中金 ロンコ・インベストメント・マネジメントに資本参画 不動産分野の連携強化2025年4月24日
-
積雪地帯における「麦類」生育時期 推定を可能に 農研機構2025年4月24日
-
日本曹達 微生物農薬「マスタピース水和剤」新たな効果とメカニズムを発見 農研機構2025年4月24日
-
棚田の魅力が1枚に「棚田カード」第5弾を発行 農水省2025年4月24日
-
みずほ銀行と食農領域の持続可能な発展に向け戦略的提携 クボタ2025年4月24日
-
【人事異動】兼松(6月1日付)2025年4月24日
-
日本生協連「フェアトレード・ワークプレイス」に登録2025年4月24日
-
旭松食品「高野豆腐を国外へ広める活動」近畿農政局 食の「わ」プログラムで表彰2025年4月24日
-
群馬県渋川市の上州・村の駅「お野菜大放出祭」26日から 9種の詰め放題系イベント開催2025年4月24日
-
JA蒲郡市と市内の飲食店がタッグ 蒲郡みかんプロジェクト「みかん食堂」始動2025年4月24日
-
適用拡大情報 殺菌剤「バスアミド微粒剤」 日本曹達2025年4月24日
-
倍率8倍の人気企画「畑でレストラン2025」申込み開始 コープさっぽろ2025年4月24日
-
農業・食品産業技術開発の羅針盤「農研機構NARO開発戦略センターフォーラム」開催2025年4月24日
-
雪印メグミルク、北海道銀行と連携「家畜の排せつ物由来」J-クレジット創出へ酪農プロジェクト開始 Green Carbon2025年4月24日
-
山椒の「産地形成プロジェクト」本格始動 ハウス食品など4者2025年4月24日