水田作の所得半減 米価格下落の影響大2015年12月3日
農水省調査
平成26年度の農業所得が、前年比49.4%と半減した。全国の水田作経営の1経営当たり農業粗収益がマイナス8.3%、農業経営費が3.4%増えた。12月1日農水省が公表した。
25年度の水田作1経営体当たりの農業所得は53万8000円で、26年度が27万2000円。金額にして26万6000円(49.4%)減った。農業粗収益が222万3000円で、前年に比べ約20万円(8.3%)減ったことと、農業経営費が195万1000円(3.4%)増えたことが影響した。
特に粗収益では、稲作が129万1000円で、前年より23万7000円(15.5%)減った。農業経営費では、肥料、農薬がわずかに増え、農機具、農用建物がわずかに減っている程度で、農業所得の減少は、米価格の下落によるところが大きい。
なお北海道の1経営体当たりの農業所得は411万円で17.5%の減少にとどまった。都府県は20万円で55.3%の減少だった。北海道に比べ、都府県の農業所得の低さが際立っている。
(関連記事)
・経営費増加で所得減少 26年野菜作・果樹作等の経営収支 (15.12.03)
・集落営農の農業所得36%減-26年調査結果 (15.12.03)
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