野菜・果樹・花きの農業所得が13.8%増加2017年12月26日
・28年農業経営統計調査(農水省)
農林水産省が12月21日に公表した28年の野菜作・果樹作・花き作経営についての統計によると、1経営体当たりの農業所得は、いずれも増加したことが分かった。
まず野菜作経営のうち、露地野菜作経営(全国平均)をみると、その1経営体当たりの農業粗収益は608万円で、前年に比べ7.9%増加した。これは根菜類等の価格上昇によるもの。農業経営費は365万円で同4.3%の増加。この結果、農業所得は243万円で前年に比べて13.8%増加した。
また、施設野菜作経営(全国平均)の1経営体当たりの農業粗収益は1281万円で、前年に比べ6.0%の増加。これは果菜類等の価格上昇によるもの。一方、農業経営費は729万円で同2.4%増。この結果、農業所得は552万円となり、前年に比べて11.2%増加した。
(写真)野菜のイメージ
果樹作経営(全国平均)の1経営体当たりの農業粗収益は609万円で、前年に比べて8.1%の増加。これは温州みかん収入等の増加によるもの。農業経営費は362万円で、同1.9%の増加。この結果、農業所得は247万円となり、前年に比べて18.7%増加した。
花き作経営をみると、露地花き作経営(全国平均)の1経営体当たりの農業粗収益は697万円で、前年に比べ2.9%増加。露地切り花収入の増加が数字を押し上げた。農業経営費は443万円で、前年に比べて4.3%の減少。この結果、農業所得は254万円となり、前年に比べて18.4%増加した。
一方、施設花き作経営(全国平均)では、1経営体当たりの農業粗収益は1543万円で前年に比べて0.1%減少した。これは鉢物の収入が増加したものの、施設切り花の収入が減少したことによるもの。また農業経営費は、1084万円で、同2.4%の減少。この結果、農業所得は459万円となり、前年に比べて5.6%増加した。
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