香港日本農水産物・食品輸出商談会開催2018年1月18日
・JETRO主催
日本貿易振興機構(JETRO)による「香港日本産農水産物・食品輸出商談会2018」が本日1月18日、開催した。会場は香港のニューワールド・ミレニアム香港ホテル。商談会は農林水産省の輸出サポートプロジェクトの一環で合計42社が参加、わが国からの最大の輸出先である香港に向けて、日本産農水産物・食品のさらなる輸出拡大をめざす。この商談会は2013年から始まり、今回で第6回目となる。
香港は、日本の農林水産物・食品の輸出額の約4分の1、1853億円を占める最大の輸出先。2016年の輸出額は過去最高を記録し、わが国にとっては最大の市場となっている。
また輸出品目も多岐にわたっており、今回の商談会の出品物にもその傾向が強く反映され、多業種の出品者から多品目の食材が出品されている。
香港では日本食が人気で、ラーメン店や寿司店などでは行列も見られるなど、日本食は香港の食文化にすっかり定着、浸透しており、外食向けを中心に輸出を伸ばせるチャンスが拡大している。
今回の商談会には、全国から42社が参加し、多様な日本食材が出品。中でも、香港への輸出額の約43%を占める水産品・水産加工品を扱う企業が16社参加、冷凍牡蠣、ホタテ、ウニなど、香港市場で人気の高まっている食材をPRする。
また、香港市場ではまだ珍しいカツオのたたきやサメの水揚げ量で日本一の気仙沼産のサメ加工品(モウカサメのフライ)なども出品。その他にも、メタボリックや末病など健康志向が高まるマーケットニーズをとらえ、健康成分を多く含む杜仲茶を扱う企業なども出品している。
香港は輸入規制が他国に比べて少なく、関税も無税であるため、輸入が容易といわれており、今回商談会に参加する42社のうち、輸出未経験の7社を含む16社が香港への初めての輸出をめざす。
JETROでは、商談会前日にバイヤー訪問を実施。商談会参加者が、3つのコース(輸入業者、小売店、飲食店)に分かれてバイヤーを訪問、現地市場の動向や市場ニーズを把握できるツールを提供した。さらに、商談会後には、希望者に個別の面談機会を提供し、JETRO香港の食品コーディネーターなどが企業のさまざまな相談に乗ることにより、商談の効果を高める。
香港は自ら消費するだけではなく、中国本土やアジア主要都市へも数時間以内で行ける地理的優位性を有していることから、物流などのハブとしての機能をも果たしている。また2016年の海外からの来訪者数は約5670万人と、香港人口の7.7倍に達している。そうした中で、香港はわが国にとって輸出重点市場の一つとして、さらなる輸出の拡大が期待されている。
JETROでは、毎年継続的に輸出商談会を実施することで香港市場での一層の売り込みを図っていく考えだ。
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