農協系統金融機関 リスク債権比1.2%-農水省2018年9月10日
農林水産省は9月7日、29事業年度末の農協系統金融機関のリスク管理債権の状況を公表した。
リスク管理債権額は4970億円で前年比840億円減少した。比率は0.2ポイント減の1.2%となった。リスク管理債権額の内訳は農林中央金庫が380億円、信連が660億円、農協が3920億円となっている。
農協系統合計で貸倒引当金は3030億円となっている。
リスク管理債権とは貸出金のうち元本または利息の支払の遅延が継続しているなど一定の条件に該当するもので、農協法、農林中央金庫法で開示が義務づけられている。
なお、全国銀行のリスク管理債権比率は1.2%、信金・信組は3.9%となっている。
また、29事業年度末における農協系統金融機関の金融再生法開示債権の額は5010億円で前年比850億円の減。比率は0.2ポイント減の1.2%となった。金融再生法開示債権とは、貸出金と貸出金に準じる債権のうち経営破綻に陥っている債務者に対するものなど、一定の条件にあてはまるもの。
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