「農中森力基金」の助成案件決定2019年3月5日
「農中森力(もりぢから)基金」として知られる「公益信託 農林中金森林再生基金」の第5回助成案件が決定した。
本基金は、荒廃林の再生事業の中でも高い波及効果が見込まれる事業や、先進性のある事業に重点的に助成を実施。第5回となる本年度は、8案件に対して合計1億6400万円の助成が決定した。
今回の決定案件は、各地域の抱える特有の課題を解決し、地域の中核を担う林業事業体の事業実施態勢の整備をサポートすることを目的としている。概要は次の通り。
●一関地方森林組合(岩手県)
事業名:平泉長島の光を地域全体に!~徒歩によるデジタル情報の取得とその活用~
●気仙地方森林組合(岩手県)
事業名:気仙川上流に位置する未整備森林『衣替え』~新たな気仙杉林の再生に向けて~
●白石蔵王森林組合(宮城県)
事業名:蔵王山麓の地域林業再生プロジェクト~森林情報による林地境界の明確化と共同施業で取り組む間伐モデル団地造成~
●雄勝広域森林組合(秋田県)
事業名:過疎山村における"山終い"防止と放置林の再生-生産森林組合解放後の健全管理を目指して-
●南会津森林組合(福島県)
事業名:南会津林業再生プロジェクト~持続可能な森林管理モデル~
●ゆきぐに森林組合(新潟県)
事業名:ブナ林を主体とする広葉樹資源活用による雪里林の再生事業
●北都留・南都留・大月市森林組合(山梨県)
事業名:流域3森林組合連携による荒廃森林再生モデル事業
●吉野中央森林組合(奈良県)
事業名:小規模森林組合による川下と連携した販売とそれに対応した新たな作業システムの確立~吉野林業地域の新たな担い手を目指して~
なお、当基金の助成は当初本年度までの予定であったが、来年度以降これまでと同様の枠組みで継続される。第6回の募集期間は2019年4月1日~6月28日。当日消印有効となっている。
(関連記事)
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