埼玉県で2例目を確認-豚コレラ国内43例に2019年9月17日
農林水産省は9月17日、埼玉県で2例目となる豚コレラの擬似患畜が確認されたと公表した。これで国内で43例目となった。
発生農場は、国内41例目となった同県秩父市の農場の搬出制限区域内で監視対象となっていた。秩父郡小鹿野町の農場で1118頭を飼養していた。
16日に農場から飼養豚が異常を呈しているとの報告を受け家畜防疫員による立入検査を実施。その後、家畜保健衛生所での精密検査の結果、17日に豚コレラの擬似患畜であることが判明した。
当該農場の飼養豚の殺処分など防疫措置を実施するとともに、感染経路などの究明のため国の疫学調査チームを派遣する。
◆ ◆
農林水産省は17日、豚コレラ防疫対策本部を開催した。会合では埼玉県で発生例についての新たな情報提供も行われた。それによると、1例目の発生農場では8月中下旬から豚の健康状態に変化が見られたとの報告もあった。ただ、当該農場では1日に2、3頭の死亡は、比較的観察されてきたという。
農水省では検体検査で感染時期などについて検証していく。また、埼玉県は野生イノシシの陽性例は確認されていないため、死亡イノシシに限って実施していたサーベイランスを強化し、今後、捕獲したイノシシに対しても陽性かどうか検査する。
対策本部では豚コレラの終息に向けて、地域を限定したワクチン接種も含めて対策を検討した。「関東地域に広がってステージが変った。できるだけ早く対応方針を示すため頻繁に省内で議論を行う」(消費・安全局動物衛生課)としており、江藤農相は毎日対策本部を開催し、対策を検討する。
(関連記事)
・アフリカ豚コレラ 韓国で発生(19.09.17)
・イノシシからの感染 8割以上-豚コレラ(19.08.09)
・早期出荷を促進-豚コレラ対策(19.08.01)
・豚コレラ ネズミやハエが媒介の可能性-農水省検討会(19.05.22)
・豚コレラで防疫強化-JAグループ(19.04.02)
重要な記事
最新の記事
-
JA経営 経常利益18.5%減 2024年度上半期総合JA経営調査2025年3月10日
-
JA貯金残高 108兆2105億円 1月末 農林中金2025年3月10日
-
米価高騰の主因は食糧安保政策の不在【森島 賢・正義派の農政論】2025年3月10日
-
国産ジビエ認証施設に大分県「日田ジビエ工房」認証 農水省2025年3月10日
-
米価下がる見通し 関係者の判断 大幅増 米穀機構調査2025年3月10日
-
女性総合職 新卒採用40%以上を目標 農林中金2025年3月10日
-
廃棄されるゆら早生みかんを豊潤なジュースに フードロス減らしSDGs貢献 JAありだ(和歌山県)2025年3月10日
-
地元産ササニシキがパックご飯、大豆・りんご・たまねぎ・味噌が焼肉のタレに2025年3月10日
-
花き振興部会第36回総会を開く JA鶴岡2025年3月10日
-
本日10日は「魚の日」国産若うなぎ長焼きなど60商品を特別価格で販売 JAタウン2025年3月10日
-
温暖化に対応したミカンとアボカドの適地予測マップを開発 農研機構2025年3月10日
-
【人事異動】農中情報システム(株)(3月31日付、4月1日付)2025年3月10日
-
【今川直人・農協の核心】営農指導モデル2025年3月10日
-
作物病害の原因となる植物群落の結露と気象条件の関係を定量化 農研機構2025年3月10日
-
北海道にコメリパワー「恵庭店」3月21日に新規開店2025年3月10日
-
春の味覚を楽しむ 市内3つの農園でいちご狩り体験 福井県あわら市2025年3月10日
-
乙葉が登壇「さけるチーズの日」盛り上げる「さけるチーズフェス2025」大阪で初開催 雪印メグミルク2025年3月10日
-
お米ギフト「年貢米」オンラインストア限定で新発売 八代目儀兵衛2025年3月10日
-
福島県白河市 美味しくて自慢の農産品が東京に集結 販売会開催2025年3月10日
-
農機自動操舵システム「FJD AT2 Max農機自動操舵システム」販売開始2025年3月10日