新規殺菌剤「ナエファイン」販売開始 クミアイ化学2017年12月8日
「ナエファイン粉剤」「ナエファインフロアブル」は、新規農薬原体ピカルブトラゾクスを含むイネ箱育苗向けの殺菌剤だ。JA全農と日本曹達(株)が共同開発したもので、クミアイ化学工業(株)を通じ、12月7日より系統一元で販売を開始した。
「ナエファイン粉剤」は苗立枯病(ピシウム菌)、ムレ苗防止、「ナエファインフロアブル」は苗立枯病(ピシウム菌、フザリウム菌、リゾープス菌)、ムレ苗防止で登録を取得している。
<作用特長>
(1)ピカルブトラゾクスは1成分で3種(ピシウム菌、フザリウム菌、リゾープス菌)の苗立枯病に大して、高い効果を発揮する。
(2)作用機構:新規系統のテトラゾリルオキシム系殺菌剤だ。既存剤の作用機構とは異なると推定され、その耐性菌に対しても有効だ。殺菌剤の系統別分類で唯一、「FRACコード U17」に分類されている。
(3)病原菌(ピシウム菌)の生活環に及ぼす影響:病原菌の生活環において、6つのステージで阻害し、特に遊走子形成、菌糸の伸長を強く阻害する。
(4)水稲に対する安全性が高く、種子消毒剤や箱処理剤との混用、体系試験でも薬害事例はない。
日本曹達は「ナエファイン粉剤」「ナエファインフロアブル」の販売により、ピカルブトラゾクス剤の芝、稲、野菜各分野への年内上市を終えたことになる。
<製品概要>
【ナエファイン粉剤】
○有効成分:ピカルブトラゾクス0.70%
○人畜毒性:普通物
○有効年限:4年
○規格:1kg×12袋、3kg×8袋、10kg×1袋
○販売ルート:系統
○適用作物:稲(育苗箱)
【ナエファインフロアブル】
○有効成分:ピカルブトラゾクス10.0%
○人畜毒性:普通物
○有効年限:4年
○規格:100ml×60本、250ml×40本
○販売ルート:系統
○適用作物:稲(育苗箱)
○問い合わせ先:
クミアイ化学工業(株)総務部広報・IR課、規格普及部普及課
○TEL:03-3822-5036(代表)
(関連記事)
・新規殺菌剤『ピカルブトラゾクス剤』の登録取得 日本曹達(17.07.21)
・新規水稲用殺菌剤を共同開発 JA全農と日本曹達(15.07.07)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(123) -改正食料・農業・農村基本法(9)-2024年12月21日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (40) 【防除学習帖】第279回2024年12月21日
-
農薬の正しい使い方(13)【今さら聞けない営農情報】第279回2024年12月21日
-
【2024年を振り返る】揺れた国の基 食と農を憂う(2)あってはならぬ 米騒動 JA松本ハイランド組合長 田中均氏2024年12月20日
-
【2025年本紙新年号】石破総理インタビュー 元日に掲載 「どうする? この国の進路」2024年12月20日
-
24年産米 11月相対取引価格 60kg2万3961円 前年同月比+57%2024年12月20日
-
鳥インフルエンザ 鹿児島県で今シーズン国内15例目2024年12月20日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「稼ぐ力」の本当の意味 「もうける」は後の方2024年12月20日
-
(415)年齢差の認識【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年12月20日
-
11月の消費者物価指数 生鮮食品の高騰続く2024年12月20日
-
鳥インフル 英サフォーク州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月20日
-
カレーパン販売個数でギネス世界記録に挑戦 協同組合ネット北海道2024年12月20日
-
【農協時論】農協の責務―組合員の声拾う事業運営をぜひ 元JA富里市常務理事 仲野隆三氏2024年12月20日
-
農林中金がバローホールディングスとポジティブ・インパクト・ファイナンスの契約締結2024年12月20日
-
「全農みんなの子ども料理教室」目黒区で開催 JA全農2024年12月20日
-
国際協同組合年目前 生協コラボInstagramキャンペーン開始 パルシステム神奈川2024年12月20日
-
「防災・災害に関する全国都道府県別意識調査2024」こくみん共済 coop〈全労済〉2024年12月20日
-
もったいないから生まれた「本鶏だし」発売から7か月で販売数2万8000パック突破 エスビー食品2024年12月20日
-
800m離れた場所の温度がわかる 中継機能搭載「ワイヤレス温度計」発売 シンワ測定2024年12月20日
-
「キユーピーパスタソース総選挙」1位は「あえるパスタソース たらこ」2024年12月20日