客単価上昇し22か月連続で売り上げ増 外食産業6月実績2018年7月26日
(一社)日本フードサービス協会(JF)は、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査平成30年6月度の集計結果をまとめた。
6月は土曜が1日多い曜日周りに加えて、全国的に平均気温が高く、関東甲信地方では月末に梅雨明けするなど晴れの日が多く客足にプラス。さらに高付加価値メニューや価格改定による客単価の上昇が売上げを下支えし、全体売上は103.3%と22か月連続して前年を上回った。
業態別の動向は次の通り。
【ファーストフード】
全体売上は104.3%と前年を上回った。「洋風」は追加トッピングを訴求したキャンペーンが好調で、客数・客単価が上昇し、売り上げは105.0%と好調をキープした。「和風」は、季節メニューの好調と価格改定等で客単価の上昇が続き売上は104.4%。「麺類」は店舗増で売上は101.1%となった。「持ち帰り米飯・回転寿司」は価格改定等のよる単価上昇などがあり売上は105.8%と上昇した。
【ファミリーレストラン】
全体売上は102.6%と前年を上回った。「洋風」はフェア商品や高付加価値メニューなどが客単価を押し上げ売り上げは101.8%と前年を上回った。「和風」は主力メニューの改定などで客単価が上昇し売上は100.1%と前年並みを確保した。「中華」はキャンペーン効果が継続し客数が増加し、売上は105.2%と前年を大きく上回った。「焼き肉」は週末需要が大きい業種だが、土曜日が増えたこともあり客数が増大し売上が107.0%と19か月連続して前年を上回っている。
【パブ・居酒屋】
「パブ・ビアホール」はサッカーW杯で大幅に集客した店舗もあり、売上は104.2%と前年を上回ったが、「居酒屋」は店舗減少や他業態との競争が継続し売上は96.9%と前年を下回った。
【ディナーレストラン】
大型商業施設への新規出店や新メニューによる客層開拓で客数が増加し売上は105.5%と好調だった。
【喫茶】
初夏のフードメニューやスイーツ、冷たい飲料などが好調で客単価が上昇し売上は102.5%となった。
(関連記事)
・【熊野孝文・米マーケット情報】業務用米増産に走る新潟県(18.07.24)
・マーケティングとは「お客様づくり」 JA全中と全農がマーケティング講習会開催(18.07.02)
・晩生で多収の新品種「あきあかね」を育成(18.06.27)
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
変革恐れずチャレンジを JA共済連入会式2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
姿かたちは美しく味はピカイチ 砂地のやわらかさがおいしさの秘密 JAあいち中央2025年4月2日
-
県産コシヒカリとわかめ使った「非常時持出米」 防災備蓄はもちろん、キャンプやピクニックにも JAみえきた2025年4月2日
-
霊峰・早池峰の恵みが熟成 ワイン「五月長根」は神秘の味わい JA全農いわて2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
「八百結びの作物」が「マタニティフード認定」取得 壌結合同会社2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日