発生ほ場を土壌消毒 ジャガイモシロシストセンチュウ 北海道2016年9月8日
農水省は9月7日に有識者らとともに「第3回ジャガイモシロシストセンチュウ対策検討会議」を開いた。今年度4月から8月に土壌検査を行い、8地区19ほ場(87.4ha)に新たにGpが確認された。
平成27年夏に北海道・網走市のほ場でジャガイモシロシストセンチュウ(Gp)が見つかり、同年の検査で3地区67ほ場でGpが確認されていた。
このほか7月中旬から8月末にかけて、網走市近隣の7市町(北見市・大空町・置戸町・清里町・訓子町・小清水町・斜里町)を地方自治体や農協がジャガイモシストセンチュウ抵抗性バレイショの作付けしている圃場を抽出して調べたが、確認されなかった。
27年度に見つかったほ場については他の作物を植えるなどとの対策をおこなっている。
Gpの効果的な防除方法確立のため、Gp発生ほ場で土壌消毒剤や対抗植物(ハリナスビやトマト野生種)を行い、Gpの密度低減効果について実証試験を行っている。すでに土壌消毒剤では密度の低減が確認されている。対抗植物も室内試験で同じく効果が確認されている。今年度見つかったほ場については同様の対策を行っていくとしている。
現在、Gpの発生範囲は11地区に限定されている。今後は新たにGpが確認された8地区と、27年度に発見された1地区をあわせた9地区での土壌検査を行う。
なおGpがジャガイモの生育とともに増えることから、会議では有識者から、取り残したイモの除去が重要などとの指摘があった。
ジャガイモシロシストセンチュウはバレイショやナスなどのナス科の植物に寄生する。メスは交尾後、卵を保持したままシスト(包のう)となる。シストは長期間、低温や乾燥などに耐えることができる。
(関連記事)
・ジャガイモシロシストセンチュウを初確認-農水省 (15.08.20)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(123) -改正食料・農業・農村基本法(9)-2024年12月21日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (40) 【防除学習帖】第279回2024年12月21日
-
農薬の正しい使い方(13)【今さら聞けない営農情報】第279回2024年12月21日
-
【2024年を振り返る】揺れた国の基 食と農を憂う(2)あってはならぬ 米騒動 JA松本ハイランド組合長 田中均氏2024年12月20日
-
【2025年本紙新年号】石破総理インタビュー 元日に掲載 「どうする? この国の進路」2024年12月20日
-
24年産米 11月相対取引価格 60kg2万3961円 前年同月比+57%2024年12月20日
-
鳥インフルエンザ 鹿児島県で今シーズン国内15例目2024年12月20日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「稼ぐ力」の本当の意味 「もうける」は後の方2024年12月20日
-
(415)年齢差の認識【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年12月20日
-
11月の消費者物価指数 生鮮食品の高騰続く2024年12月20日
-
鳥インフル 英サフォーク州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月20日
-
カレーパン販売個数でギネス世界記録に挑戦 協同組合ネット北海道2024年12月20日
-
【農協時論】農協の責務―組合員の声拾う事業運営をぜひ 元JA富里市常務理事 仲野隆三氏2024年12月20日
-
農林中金がバローホールディングスとポジティブ・インパクト・ファイナンスの契約締結2024年12月20日
-
「全農みんなの子ども料理教室」目黒区で開催 JA全農2024年12月20日
-
国際協同組合年目前 生協コラボInstagramキャンペーン開始 パルシステム神奈川2024年12月20日
-
「防災・災害に関する全国都道府県別意識調査2024」こくみん共済 coop〈全労済〉2024年12月20日
-
もったいないから生まれた「本鶏だし」発売から7か月で販売数2万8000パック突破 エスビー食品2024年12月20日
-
800m離れた場所の温度がわかる 中継機能搭載「ワイヤレス温度計」発売 シンワ測定2024年12月20日
-
「キユーピーパスタソース総選挙」1位は「あえるパスタソース たらこ」2024年12月20日