平成28年3月期第3四半期増益決算で売上高は593億1000万円 特種東海製紙2016年2月22日
特種東海製紙(株)は2月12日、平成28年3月期第3四半期業績(平成27年4月1日~12月31日)を発表した。売上高は前年同期比0.8%減の593億1000万円となったものの、利益面では大幅な増益となった。
同社グループは、平成26年にスタートした第三次中期経営計画のもと、「変革への挑戦、そして未来へ」をテーマに、「新商品の開発、新規分野への進出、海外展開、他社・他産業との部分提携、基盤事業の構造改革」という5つの重点項目を掲げ、諸政策を推進してきた。
特殊素材事業では、ナノ素材であるセルロースナノファイバーの検討、新規偽造防止技術の確立、技術融合型機能紙の開発などを推進しており、次世代の柱となる事業を立ち上げるため、多様な新規テーマに取り組んでいる。
産業素材事業では、同社島田工場チップサイロの再建工事が完了した。これにより仮復興に伴うコスト増加は当第3四半期でゼロとなった。また同工場では、購入電力の抑制やCO2排出量の削減を目的とした新バイオマスボイラーの建設を進めており、来年1月の完成稼動を目指している。
生活商品事業では、新タオル抄紙機が昨年2月に稼動、2号機の建設を進めている。
結果、同期の業績は、売上高593億1000万円(前年同期比0.8%減)、営業利益33億100万円(同54.7%増)、経常利益35億3700万円(同51.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は22億6100万円(同161.0%)となった。
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