秋冬野菜概ね安値だった前年並み 野菜需給協議会2015年11月25日
(独)農畜産業振興機構は11月13日に「平成27年度第2回野菜需給協議会」を開き、11月16日、概要を公表した。同協議会は、生産者、流通業者、消費者など野菜にかかわる関係者が、平成27年産秋冬野菜の需給・価格の見通しなどについて確認を行ったもの。
価格見通しの項目別ポイントについては以下の通り。
【冬キャベツ】
12月までは安値であった前年を上回る見込み。1月は出荷順調で前年並み、3月は安値であった前年並みとなる見込み。
2月は一部地域で台風によるまき直したほ場からの出荷が重なり前年を下回る予定。
【秋冬大根】
順調な出荷が見込まれ、11月~12月は安値であった前年を上回るが、1月~2月は前年を下回り、3月は安値だった前年並みとなる見込み。
【たまねぎ】
潤沢な出荷が見込まれ、11月を除き前年を下回る見込み。
【冬にんじん】
期間を通して安値であった前年を上回るものの、平年並みとなる見込み。
【秋冬はくさい】
台風18号の影響による生育遅れなどから、3月を除き安値であった前年を上回る見込み。
【冬レタス】
11月は安値であった前年を上回るが、12月以降は順調な出荷が見込まれ、前年を下回る見込み。
会員からの意見として、夏のキャベツは平均的出荷量にも関わらず価格が上がったことについて、東北で起こった長雨などの影響により業務用・加工用の需給バランスが崩れ、加工業務用向けが量確保のため市場に買いに回ったことが一つの要因として考えられるとした。
また、地方の農家で1次加工を行う所もあるが、品目によって加工の方法やレベルが異なるため、農家の経営や作物特性を踏まえて加工については判断することが必要だという意見が出された。
(関連記事)
・夏秋キャベツ・加工用の需要強く、価格上昇か 野菜需給協議会 (15.08.05)
・春野菜の出荷順調 4~6月の需給見通し (15.03.24)
重要な記事
最新の記事
-
ミニマム・アクセス米 輸入数量見直し交渉 「あきらめずに努力」江藤農相2025年2月12日
-
小さなJAでも特色ある事業で安定成長を続ける JAみっかびの実践事例とスマート農業を報告 新世紀JA研究会(1)2025年2月12日
-
小さなJAでも特色ある事業で安定成長を続ける JAみっかびの実践事例とスマート農業を報告 新世紀JA研究会(2)2025年2月12日
-
小さなJAでも特色ある事業で安定成長を続ける JAみっかびの実践事例とスマート農業を報告 新世紀JA研究会(3)2025年2月12日
-
求められるコメ管理制度【小松泰信・地方の眼力】2025年2月12日
-
コメの輸出は生産者の理念頼みになってしまうのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年2月12日
-
タイ向け日本産ゆず、きんかんの輸出が解禁 農水省2025年2月12日
-
地元高校生が育てた「とちぎ和牛」を焼き肉レストランで自らPR JA全農とちぎ2025年2月12日
-
変化を目指して交流を促進 JA相模原市とJA佐久浅間が友好JA協定の締結式2025年2月12日
-
カフェコラボ 栃木県産いちご「とちあいか」スイーツを期間限定で JA全農とちぎ2025年2月12日
-
2024年度日本酒輸出実績 米・韓・仏など過去最高額 日本酒造組合中央会2025年2月12日
-
「第1回みどり戦略学生チャレンジ」農林水産大臣賞は宮城県農業高校と沖縄高専が受賞2025年2月12日
-
植物の気孔をリアルタイム観察「Stomata Scope」検出モデルを12種類に拡大 Happy Quality2025年2月12日
-
「さつまいも博」とローソンが監修 さつまいもスイーツ2品を発売2025年2月12日
-
「CDP気候変動」初めて最高評価の「Aリスト企業」に選定 カゴメ2025年2月12日
-
旧ユニフォームを水素エネルギーに変換「ケミカルリサイクル」開始 ヤンマー2025年2月12日
-
世界最大級のテクノロジー見本市「CES」にて最新テクノロジーを展示 クボタ2025年2月12日
-
適用拡大情報 殺菌剤「日曹ファンタジスタ顆粒水和剤」 日本曹達2025年2月12日
-
北海道の農業関係者と就農希望者つなぐ「北海道新規就農フェア」開催2025年2月12日
-
売上高3.0%増 2025年3月期第3四半期決算 デンカ2025年2月12日