「おしゃれ」な野菜 ロメインレタスの魅力(上) タキイ種苗2016年8月26日
タキイ種苗(株)は8月25日に東京都内で、日本で品種改良したロメインレタス「ロマリア」のセミナーなどを行った。ロメインレタスの生産数量はレタス全体のうち1%ほどで、その8割が業務加工として流通しているという。その魅力をキユーピー(株)とともに紹介した。
レタスはスーパーで見かける玉レタスの他にも種類が豊富で、形態や利用上から大別すると5種類に分類できる。ロメインレタスは「立チシャ」に分類される半結球のレタスで、色が濃く、肉厚でシャキッとした食感、そしてハクサイのような葉の形が特徴。
さらに下図のように栄養価も高い。
※日本食品標準成分 可食部100gあたり。玉レタスは土耕栽培で結球葉・生。ロメインレタスは葉・生。
この魅力について、タキイ種苗茨城研究農場の石田了チーフが語った。
◆日本で栽培しやすい「ロマリア」
同社がロメインレタスを品種改良するに至った点について、石田氏は「アメリカではロメインレタスの需要があるのに、日本ではない」「日本でもこれまでロメインレタスのブームは度々訪れたが定着しない」という疑問を持ったことからだという。定着の難しさについて「需要と共有のバランスが取れていない状況が続いていた」ためだと指摘する。
そこで同社は(1)需要面:安定した結球性を持たせることで、甘みをもたせる、(2)供給面:日本の気候で栽培がしやすいロメインレタスを目指し品種改良したという。
こうして生まれたロメインレタス「ロマリア」は、従来品種と比べて、苦味が少なめで味わいがあり、結球がよく中が軟白し甘く、高温期栽培の国内の気候に適したものとして誕生した。
現在、ロメインレタスはレタス全体のうち1%の生産量で、8割が業務加工として流通している。 タキイ種苗の「2016年度野菜と家庭菜園に関する調査」では、ロメインレタスの認知は42%で、うち20.5%の人は食べたことがあると回答。食べたことのある人の9割が「好き」と答えている。
ロメインレタスは「おしゃれ」なイメージを持っていると答えた人が最も多く、同社は「野菜からはあまり聞くことがない回答だ」と評価した。このほか、「おいしい」「シーザーサラダにあう」といった回答が多かった。
(写真)ロメインレタス、魅力を語る石田チーフ
・「おしゃれ」な野菜 ロメインレタスの魅力 (上) (下)
(関連記事)
・子どもはトマトが好き タキイ種苗 (16.08.26)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日