同施設は育苗施設と1080平方メートルの実証施設があり、糖度6前後のトマトを安定的に収穫できる低コスト・減農薬型の植物工場をめざす。
閉鎖型苗生産システム「苗照らす」で育苗した後、高機能フィルムや透湿性カーテンをつかった非閉鎖型ハウスで一段密植溶液栽培を行う。トマト自体がハウス内を移動する設備や、自動でLEDによる局所補光を行うなどの工夫で、一般的ハウス栽培の2.5倍ほどになる10aあたり50t(年間)の収穫量をめざす。。
7月頃には、収穫したトマトを出荷し一般の店頭で販売するなどの経済的な実証実験も実施。2012年度にはシステムをパッケージ化して販売する予定だ。
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千葉大学内の太陽光利用型植物工場の実験施設
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