アグリビジネス

アグリビジネス

一覧に戻る

【三菱樹脂、MKVドリーム】
トマトの太陽光利用型植物工場の実験施設完成  三菱グループ、千葉大学

 三菱樹脂、MKVドリームは千葉県・柏市の千葉大学環境健康フィールド科学センター内に太陽光を利用したトマト植物工場の実験施設をつくった。

千葉大学内の太陽光利用型植物工場の実験施設 同施設は育苗施設と1080平方メートルの実証施設があり、糖度6前後のトマトを安定的に収穫できる低コスト・減農薬型の植物工場をめざす。
 閉鎖型苗生産システム「苗照らす」で育苗した後、高機能フィルムや透湿性カーテンをつかった非閉鎖型ハウスで一段密植溶液栽培を行う。トマト自体がハウス内を移動する設備や、自動でLEDによる局所補光を行うなどの工夫で、一般的ハウス栽培の2.5倍ほどになる10aあたり50t(年間)の収穫量をめざす。。
 7月頃には、収穫したトマトを出荷し一般の店頭で販売するなどの経済的な実証実験も実施。2012年度にはシステムをパッケージ化して販売する予定だ。

(写真)
千葉大学内の太陽光利用型植物工場の実験施設


(関連記事)

先進的植物工場めざすグランパファーム(神奈川県秦野市)に融資  日本政策金融公庫(2011.06.14)


【クローズアップ フードビジネス】(株)サラダクラブ―急伸する「カット野菜」市場(2010.12.03)


増える植物工場 減るガラスハウス  富士経済調査(2010.11.02)


多収型トマト栽培システムを開発  MKVドリーム(2009.12.04)

(2011.06.21)