累計で数量、金額とも前年同期に比べて、若干落ち込んだことについて農薬工業会では、「3月に震災の影響で落ち込んだものの、4、5月は前年同期比100%以上と伸びていたので、それがいったん落ち着いた形だろう」と分析している。
使用分野別では水稲用が数量5万9672tで同1.8%減だったが、金額は1091億3000万円で同1.6%増だった。果樹は、数量1万7328tで同1.5%増、金額436億5100万円で同1.0%増。野菜・畑作は6万4011tで同2.3%増だが、金額は909億600万円と同2.5%減だった。
種類別では、殺虫剤が数量5万3640tで同2.6%減、金額727億8700万円で同5.1%減と落ち込んだ。一方、除草剤は4万8697tで1.3%増、金額1033億3000万円で同2.4%増と好調だった。殺菌剤は数量が同5.4%増で金額が同1.3%減、混合剤は数量が同9.1%減と大きく落ち込んだが金額では同1.6%増とのびた。
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