ピロキサスルホンは同社とイハラケミカル工業が共同で開発した畑作用の土壌処理除草剤。
トウモロコシ、大豆、麦、タマネギ、ジャガイモなど多くの畑作物への適用を持ち、トウモロコシ、大豆なら1haあたり200gほど、麦類なら1haあたり100gほどと従来の市販競合剤に比べ約10分の1という低薬量で効果を発揮する。
イネ科雑草から広葉雑草まで幅広い除草効果があり、除草剤抵抗性雑草にも有効だ。
同剤は09年4月に米国、豪州で農薬登録を申請した。本年中に認可され、12年に上市される予定。すでに豪州に向けて初出荷を行っている。
本格販売3年目には原体ベースで両国合計60億円の販売を見込んでおり、今後は南米、南アフリカ、アジア諸国にも開発・販売を拡大し、将来的には世界市場で原体ベース300億円以上の販売をめざしている。
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記者会見にのぞむクミアイ化学工業役員ら(左から2人目が石原英介代表取締役社長)
※石原氏の「英」は正式には旧字体です。
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