売上高は412億600万円で前年比17億8800万円(4.2%)減、利益面では営業利益が6億5800万円で同4億1600万円(38.7%)減、経常利益が4億9800万円で同2億4100万円(32.6%)減、当期純損失が4100万円(前年は3億1200万円の利益)、1株あたりの当期純損失は1.49円だった。
農薬事業では、23農薬年度から本格的に普及され始めたAVH-301(テフリルトリオン)を配合した水稲用一発処理型除草剤「エーワン」、麦類に適用のある園芸用殺菌剤「リベロフロアブル」などが伸びたものの、水稲育苗箱市場の競争激化などにより売上高296億5100万円で同4億400万円(1.3%)減だったが、営業利益は製造原価の改善などによって8億7100万円で5億5500万円(175.9%)増と大きくのびた。
一方、電子材料の原料や防汚剤などのファインケミカル事業は売上高114億700万円で同14億2100万円(11.1%)減、営業利益5億2600万円で同8億8700万円(62.8%)減と大きく落ち込んだ。
今期の見通しについては、売上高434億円、営業利益10億4000万円、経常利益8億2000万円、当期純利益2億9000万円と業績回復を見込んでいる。農薬事業では、水稲用除草剤「エーワン」、園芸用殺虫剤「プレバゾン」、「サムコル」などの拡販に注力するほか、水稲用育苗箱処理剤で新製品「ファーストオリゼフェルテラ」を投入しシェア拡大を図る、としている。
(写真は「エーワン ジャンボ」)
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