ゼラニュームは欧州では窓辺に置かれたり、町中に植えられたりと生活に密着した花として高い人気を誇るが、高温多湿に弱いことや生産の季節が限られることなどから、日本国内での販売は漸減傾向にある。協議会は、種苗メーカーや園芸専門店などが集まり、、ゼラニュームの品種としての可能性を探り、より効果的な消費者へのアピールを考えようと設立した。
この日のコンベンションには、国内でゼラニュームの種苗を販売している主要4社(シンジェンタ ジャパン、高松商事、ハクサンインターナショナル、エム・アンド・ビー・フローラ)を中心に、定番の品種から育成が難しく珍しい黄色い花を咲かせる品種まで、おおよそ国内で流通しているほぼすべての品種、220種以上を一斉に展示。参加者による人気投票を実施した。
1位に選ばれたのは、「カリオぺ」ダークレッド(シンジェンタジャパン)。深い赤色と大輪の花もさることながら、耐暑性が高いのも特徴で、近年ニーズが高まっている夏植え・秋出荷にも対応できる品種として、3月の日本フラワー&ガーデンショーでも3位に入賞した注目の品種だ。2位には同じく耐暑性の高い「カリエンテ」オレンジ(同)、3位は同点で「ダークライン」アベリーナ(高松商事)、「シビル」トミー(ダークバーガンディ)(同)が選ばれた。
このほか、小笠原誓氏(名古屋園芸代表取締役社長)、町田ひろ子氏(町田ひろ子アカデミー代表取締役社長)がゼラニュームの歴史や育て方のポイントなどについて講演した。
(写真)
上:人気投票で1位になった「カリオぺ」ダークレッド
下:雨のため急遽屋内での展示会となったが、多数の人が訪れた。
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