数量は野菜・畑作用が前年同期比を4.1ポイント下回ったが、水稲用、果樹用はほぼ前年並み。金額ではすべての使用分野で前年を上回った。
前年同期に比べて数量・金額ともに増加しているのは、非農耕地・林野・芝・ゴルフ場・家庭園芸向けのその他用で、特にその他用の殺虫殺菌混合剤は、23年5月末で370t,kl、2億4600万円だったが、今回の発表ではそれぞれ1488t,kl、8億7800万円に増えている。
種類別の売り上げでは、殺菌剤が560億円で前年に比べて0.6ポイント減、植物調整剤が同8.9ポイント減だったが、そのほかはすべて前年同期を上回った。
殺虫剤、殺虫殺菌混合剤の売り上げはともに5ポイント以上のびているが、特に果樹用の殺虫殺菌混合剤が3億6700万円で同71.5%増と大きくのびた。農水省が発表している病害虫発生予察では、今年は果樹カメムシの飛来が多いとして注意を呼びかけている。
除草剤は954億円で同3.1%増だが、果樹用が67億円で同4.9%増と好調。水稲用は585億円で1.2%増だった。
(関連記事)
・殺虫殺菌混合剤が大きくのびる 4月末農薬出荷実績 (2012.06.29)
・麦の赤かび病発生など予想 農水省の病害虫予想 (2012.05.21)
・【平成24年度全農肥料農薬事業のポイント】 現場で困っている課題に応えるのが基本的な役割 上園孝雄 全農肥料農薬部長に聞く (2012.04.27)