「フロリアード」はオランダで10年に1度開かれる世界最大規模の国際園芸博覧会で、今年の4月5日から10月7日まで開催されている。この期間中、春、夏、秋の全3回のコンテストが行われる。
夏のコンテストは全10部門に657点が出品され、このうち日本からは112点が出品。トルコギキョウ部門では1〜3位まで、中庭・屋外の鉢物部門で2位に日本から出品した品種が選ばれた。
トルコギキョウ部門で最優秀賞を受賞した「フルフル ホワイト」(=写真右)はサカタのタネが育成し、(株)フラワー・スピリット(長野県松本市)が出品した品種。バラのような花径4〜4.5cmほどの極小輪の花をたくさん咲かせる品種で、どの角度から見ても美しい立体感があり、茎が硬いため芽整理などの栽培管理がしやすく、輸送性も優れているのが特徴。サカタのタネでは2013年の同社創立100周年にあわせた「100周年記念品種」として、13年秋に生産者向けの種子発売を開始する予定だ。
そのほか、日本からの出品では同部門の2位に「コサージュスノー」、3位に「コサージュグラデーション」(ともに(有)千秋園・長野県千曲市)、中庭・屋外の鉢物部門の2位にフランネルフラワー「フェアリーホワイト」(岐阜県農業技術センター)が選ばれ、8月22日に現地で表彰式が行われた。
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