「ヨーカヒューム」は、糸状菌、細菌による土壌の病害への防除効果や殺センチュウ効果が高く、殺種子作用もあるため雑草の発生も抑制できる。
2013年に全廃される臭化メチルの代替として、同社が開発を進めてきた。米国では「MIDAS」の商品名ですでに販売されており、新しい土壌くん蒸剤として注目されている。
同社は、販売目標を5年後に世界2万5000haに拡大することをめざしている。
日本でのヨウ化メチルくん蒸剤は、2009年9月にトマト、メロンで農薬登録を取得し、2010年3月にキク、カーネーションへ適用を拡大した。今後はショウガ、ミョウガなど各種作物への適用拡大を図っていく。
同社では、ヨウ化メチルくん蒸剤を安全に使うため、購入・使用前にはヨウ化メチル剤推進協議会(同社が事務局)や行政、JAなどが開く安全使用講習会を受講するよう呼びかけている。
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