◆農家から離れない工夫
本紙の「JA広報誌だより」にJAいわい東の協業集落営農の事例が紹介されたので、早速お訪ねしてみた。
同JAは岩手県南の東磐井郡一円の合併農協であり、中山間地域にあって水稲よりも園芸や畜産を主作目にしている。同JAは旧農協ごとに営農センターを置いて、JAが地域・農家から離れないよう工夫している。2006年には転作と集落営農を担当する農政対策課を立ち上げた。現在のところ集落営農組織は11、うち3つが法人化しており、さらに2つほど立ち上がる予定である。
JAは、集落営農(法人)から経理を受託し、資材の大口利用は5%引き、集落営農には2%上乗せしており、今秋には集落営農協議会を立ち上げる予定だ。
集落単位の集落営農組織「とぎの森ファーム」と旧村単位の「おくたま農産」。大小2つの集落営農を紹介するとともに、これら2つの法人が示唆するものをまとめた。
(写真)
上:とぎの森ファームのみなさんと田代教授(前列右が岩渕喜一郎組合長、右から3人目が田代教授、後列中央が岩渕修一副組合長)
下:おくたま農産のスイートコーンまつり(2010年8月)