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農業通じて復興を JA仙台が松島あぐり塾を開塾

 JA仙台は5月22日、「JA仙台 松島あぐり塾〜松島で農業を好きになろう〜」の開塾式を開いた。

市の内外から多くの人が集まった開塾式。青い札をつけた参加者と青年部、女性部らが交流した JA仙台では一般の消費者を対象に、1年間の農業体験ツアーを行う「あぐり塾」を毎年開催してきた。本店とは別に松島地区で開催するのは今年が初めて。
 松島地区では約140haの農地が東日本大震災による津波の被害を受け、観光資源も大きな打撃を受けた。震災直後は開催を危ぶむ意見もあったが、「むしろ農業を通して松島について知ってもらい、観光以外の視点からの復興をめざそう」と開催を決めた。
 5月の田植えから11月の新米試食、豆腐作りまで全5回。コメづくりのほか松島白菜の歴史などについても学ぶ予定で、参加した20人は仙台市内外の25才から70才までの男女とさまざま。
雨の中、田植え体験を行った 塾では、今年登録予定の新品種米「東北194号」を作付けした。ササニシキとひとめぼれから生まれた品種で、JA仙台でも松島と秋保地区のみでしか作付けしておらず、幻の米として、棚売りはせずごく限られた飲食店などでのみ販売する予定だ。
 この日はJA役職員のほか、青年部、女性部、東北194号の品種開発をした宮城県古川農業試験場の永野邦明氏らも交えてコメづくりやJAの販売方法などを学び、田植え体験を行った。

(写真)
上:市の内外から多くの人が集まった開塾式。青い札をつけた参加者と青年部、女性部らが交流した
下:雨の中、田植え体験を行った

 

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