同講座は野菜や果物の基礎知識や調理・保存法、栄養成分や接客対応などについて学んでいく半年間の通信講座。主にJAファーマーズマーケットや直売所で働く従業員を対象とし、消費者と生産者を結ぶコーディネーターとなる人材の育成を目的としている。
平成17年のスタートから誕生した食育ソムリエは919人に上り、開会のあいさつで山本雅之事務局長は「みなさんが認定されれば1000人を超える」と期待した。
受講者はJA職員や生産者、販売者など立場はさまざまで、直売所に勤務しているという女性は「“販売”だけを考えてこの職を選んだが、いろいろお客様から聞かれ答えられないことがあるので、これを機にいろいろ学びたい」、「お客様に喜ばれる接客ができるようになりたい」と受講の理由を語った。また「地元の野菜を消費者においしく食べてもらいたいという気持ちから」受講したという生産者や「農家とふれあう機会が多いので一般の消費者の考え方を学んでいきたい」「女性部の事務局を担当しているので料理教室や食農教育の参考になれば」「JAに勤めて2年目。出荷者の方と仲良くなるにつれもっと地元の人に野菜を多く知ってもらいたいと思った」といった抱負がJAの職員から聞かれた。
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