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「和食」を世界無形遺産に 農水省の検討委員会が最終報告

 日本食文化をユネスコの世界無形遺産に登録しようと7月から検討を進めてきた農水省の検討委員会は11月4日、これまでの結果をとりまとめ、申請書に記載する日本食文化の名称を「和食(WASHOKU)」とすることで一致した。これをベースに国内での調整をすすめ、来年3月にユネスコへの申請をめざす。

PRパンフレット 食品企業や学識経験者、料理研究家などで構成する検討委員会はこれまで3回にわたって日本食文化の定義を中心に議論を重ねてきた。
 これまで申請書に記載する名称を「会席料理を中心」とする案が示されてきたが、「一部の人のものに見られないか?」といった意見から最終的には「和食;日本人の伝統的な食文化(WASHOKU;Traditional Dietary cultures of the Japanese)」とより身近な表現に改めた。
 また、日本食文化を特徴づける要素として▽年中行事や人生儀礼などと結合▽日本の国土に根ざした多様な食材を新鮮なまま使用▽米飯を中心とした栄養バランスに優れた食事▽出汁のうま味や様々な発酵食品を活用、の4点を挙げた。
 今後は提案書の内容をさらに詰め、文化庁による審議を経た後、来年3月にユネスコへ申請書を提出する。これが通れば平成25年11月に日本の「和食」が世界無形遺産として認められることになる。
 10月末時点で賛同団体として食品産業や観光業、調理師・栄養士関係などから359件の登録があり、今後は賛同団体の協力を得ながら国民への周知も進め、ていきたいとしている。

(写真はPRパンフレット)


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