東北一のイチゴ産地だった管内は、東日本大震災と津波によって大きな被害をうけた。96haあった農地の92haに被害をうけ、380人いる生産農家の200人以上にいまだ再開のめどがたっていない。
そういった状況のなか、産地の復活を願ってJAをはじめ全国から苗の提供や農地の整備、ハウスの建て直しなど、ボランティアの力を借りながら再開に向かい、今年の作付面積は当初目標としていた20haとなった。
初出荷されたイチゴは約400パックとなったが、今後も今月末から来月末にかけて徐々に出荷していく見込みだ。
クリスマスまでの出荷に間に合ったものの、例年より1カ月遅れの作付けとなり、まだ全員が出荷できている状況ではないことから「全員がクリスマスまでに間に合って、それから喜びの声が聞けたら」(営農部)と話した。
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あいさつする岩佐國男組合長(右から2人目・下写真)
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