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地域で6次産業化 JAおうみ冨士が「菜の花」で新プロジェクト

 地域資源で地域おこしを――。
 JAおうみ冨士(滋賀県)は「菜の花」に着目した6次産業化への取り組みに乗り出した。

4月26日に開いたプロジェクトの初会合 同JA管内の守山市では、菜の花を地元の「勝部の火まつり」で使うたいまつの燃料や琵琶湖の景観向上に活用するなど、地域に根付いた作物となっている。これを地域産業と結びつけて地域活性化を図ろうとJAが中心となってプロジェクトチームを結成した。参加は地元生産者や商工会議所、食品産業や立命館大学など19団体。
 同プロジェクトは今年度の「しが新事業応援ファンド助成金」を活用した事業だ。
 ファーマーズマーケット事業部の川端均部長は「地域資源でもある菜の花は馴染みやすいと思う。統一性ある取り組みで地域を元気にしたい」と話す。
菜の花を使った料理がずらり プロジェクトの構想は菜の花の生産振興と加工による付加価値向上だ。JAとしては加工品開発というよりは、地元の食品産業に菜の花を材料として使ってもらうための働きかけに力点をおきたいとしている。4月26日に開いたプロジェクトの初会合では、菜の花を使った天ぷらやプリン、まんじゅうなど、バリエーションに富んだ加工品を試食した。これは参加団体に菜の花の活用方法を示すことがねらいだ。
 これまで可食されていなかった茎の部分を加工品の原材料とすることも試み、加工品への幅広い利用を提案することで生産者の栽培面積拡大につなげていきたいとする。
 生産者の中には新規就農した若手もいるため、菜の花をメインの作物にしてもらいたいとの思いもある。また秋植えである菜の花は水稲の後作としても活用できることから、冬場の農業振興の点からも期待しているという。目標は現在約1haの栽培面積を3haにすることだ。
菜の花の生産者 今後は商品加工と生産振興の2つの部会に分かれた会合を中心にプロジェクトを進めていく。川端部長は「今年は骨格をしっかりつくり、25年からは本格的に加工品の販売活動をテーマにしていきたい」と語る。


(写真上から)
4月26日に開いたプロジェクトの初会合
菜の花を使った料理がずらり
菜の花の生産者

 

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