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学生28人が学習の成果を披露 全国食肉学校が夏の感謝祭

 公益社団法人全国食肉学校(群馬県玉村町)は6月24日、第23期食肉販売科28人の卒業記念感謝祭を行った。

集まったお客にあいさつする山中校長(左)と学生長の石井さん 全国食肉学校は、食肉の豊富な知識とそれをつくる技術、販売する力など、食肉に関するすべてを1年間を通して総合的に学ぶ総合養成科のほかに、主に企業派遣などを対象に3カ月という短い期間で食肉加工やマーケティングを学ぶ食肉販売科がある。
 この日、感謝祭を挙行したのは食肉販売科の生徒28人。
 この28人は、すでにJA全農ミートフーズや(株)ミヤチクなどで実務経験を有する人たちだが、実務上ではなかなか体系的に学ぶことのできない精肉技術や加工品づくり、マーケティングなど授業で学んだ成果を、実際にお客を迎えて販売するというかたちで披露した。
 学生代表の石井貴浩さんを店長として、仕入値や販売単価の計算から、品質管理、商品作り、レイアウトまですべてが学生の手づくり。お客に精肉の部位の説明をしたり、おいしい食べ方を書いた手づくりレシピを配るなど、工夫を凝らして次々に商品を売っていった。
 石井さんは午前10時半のスタートを前に集まったお客に対し、「精肉の魅力を伝えるのが自分たちの仕事」だと胸を張った。山中暁学校長は「わからないことはどんどん生徒に聞いて、学習の成果を感じ取ってほしい」とあいさつした。
威勢のいい声でお客を迎えた学生ら 青天にも恵まれ、感謝祭には100人を超えるお客が集まり、「上州牛」「上州麦豚」など地元群馬のブランド畜産品や手づくりのハム・ソーセージなど、用意した43種類の精肉・加工品はすべて売り切れる盛況ぶりで、大成功だった。
 食肉販売科は6月28日に卒業記念発表会、29日には卒業式を行う。

(写真)
上:集まったお客にあいさつする山中校長(左)と学生長の石井さん
下:威勢のいい声でお客を迎えた学生ら


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