政府は食料自給率目標として50%を掲げているが、8月10日に発表した「食料需給表」によれば昨年の自給率は39%と依然として低いままだ。とくに日本人の主食である米の消費量は1人57.8kg/年と昨年1年間で1.7kgも減少している。
パルシステムの計算によると「日本人全員が輸入作物から1日1杯(精米65g)ごはんに代える(年間23.7kg)と、食料自給率は7ポイント上昇」し政府目標寸前の46%になるという。
さらに「米の自給率は実質100%。米を食べれば、それだけ遊休農地が田んぼに戻り、食料自給率は向上」することから、「日本で古くから食べ親しんできたお米を買うこと、ごはんを食べることで産地とつながり、未来へつなげる『しあわせ』」を訴える「“ごはん”でしあわせ!」キャンペーンを展開することにした。
◆産直米を4万名にプレゼント
主な取り組みは
【産直米プレゼント】
同生協が各地で実施するイベント来場者や新規加入組合員に3合分(450g)の産直米(千葉ふさおとめ・新潟こしひかり・新潟こしいぶきの3銘柄)をプレゼントする。予定数量は4万名分で重量は18トン。
【特設ウェブサイト】
著名人による賛同メッセージやコラム、フェイスブックゲームなどの読物、写真や川柳の投稿など参加型企画を9月中旬から公開する予定になっている。
【手作り提案】
ぬか漬けや梅フェス、みそフェスなどごはんに欠かせない食材の手作りを提案する。
【親子で“腸育”】
食生活による体の守り方を紹介する「じょうぶなからだを育む本」や「ごはんシール」などを販売する。
そのほか毎年実施している「予約登録米」はすでに18万名以上が登録するなど、年々広がりを見せている。
パルシステムでは、9月23日から10月6日にかけてテレビCMを放映するとともに、各種のイベントなどでもPRしていく。
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