パルシステムは1993年(平成5)の冷害による米不足を契機に、95年から田植え前段階で産地と1年間の契約を結び、登録者分を優先的に届ける「予約登録米」制度を独自に開始した。
本年産の予約登録米は、登録者数が前年比106.1%の18万3119名となり、05年と比べて7年間で3倍以上の増加となっている。
年間ベースの重量は1万5505トン(精米ベース)となり、米の作付面積では約3200haとなる。これは東京ドーム684個分、東京都板橋区とほぼ同じ面積となる。
登録点数が多いのは1位が「エコ・秋田あきたこまち」(無洗米・普通精米)、次いで、「エコ・新潟こしひかり(同)、「エコ・青森つがるロマン」(無洗米)、「北海道ななつぼし」(無洗米・普通精米)、「エコ・宮城ひとめぼれ」(同)となっている。昨年に比べて「北海道ななつぼし」が伸びているという。
パルシステムでは、昨年の「東日本大震災でも全員に届けた信頼が、生産と食卓をつなぎ、生産者を応援する制度になっている」とコメントしている。
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