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受賞した店舗(特別賞以上)の代表者と主催者ら
◆毎年の継続が大事
大型規格の早期設置は、販売実績の増加に直結する。
甲子園2012に参加した店舗の販売実績を昨年と比較したところ、「ラウンドアップマックスロード」(以下「ラウンドアップ」)は22万6443リットルで昨年に比べて4%増、「ジェイエース」は5万2917リットルで同5%増だった。両剤とも2月の販売実績が、大きく増えており、とくに「ラウンドアップ」はホームセンターでは販売しない5.5、20、200リットルの大型規格が伸びた。
主催したJA全農肥料農薬部の山田雅宣次長は、こうした実績を例に挙げ、「ホームセンターとの競合が激化するなか、JA独自の大型規格の早期設置を、継続的に行うことが必要」と販売実績拡大のポイントをあげた。天野徹夫同部次長も、「実績を伸ばすのは大変だと思うが、JA職員が楽しみながら売場をつくることが大事」と、参加店舗の取り組みを讃えた。
来賓の浜本悟・日産化学工業取締役は、「組合員の役に立つ情報を、ディスプレイの形で発信し、組合員からの信頼を高めている。販売実績もあがっており、非常に感謝している」と謝辞を述べた。
◆職員の勉強にもなる売り場づくり
今年の最優秀賞は、ジェイエース・ラウンドアップ部門の大型ディスプレイがJA水戸ひぬま・営農資材センター(茨城県)、簡易ディスプレイがJA岡山西・西部農産資材の店(岡山県)、AVH・MY部門は大型がJA南彩・蓮田営農経済センター、簡易が同・菖蒲営農経済センター(以上、埼玉県)。
JA水戸・ひぬま営農資材センターは大会の常連店舗で、昨年に続き最優秀賞を2連覇。冬も終わりになる頃、店舗を賑々しく改装すると、組合員から「今年も賑やかになったね!」などと喜ばれる恒例行事になっており、今年は200リットル規格を各生産組合で最低1本ずつ購入してもらうなどの販促活動も奏功し、販売量が昨年比1.6倍となった。会議室、窓口、他の生産資材の売り場など、店舗のどこへ行くにも必ずディスプレイの前を通るよう、設置場所も工夫している。奥谷光一センター長は「組合員からも親しまれている。3連覇をめざしたい」と意欲を見せた。
JA南彩は「ボデーガード」のイメージカラーである黒を巧みにアレンジした陳列台を設置。「売り場づくりは、営農経済部に配属された新人職員の勉強にも役立った」と、販促以外の効果もあったことを報告した。
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ジェイエース・ラウンドアップ部門大型ディスプレイで最優秀賞となったJA水戸ひぬま・営農資材センターの売り場。電飾を使うなど賑やかさを追求した。
◇
主な受賞JAは次の通り。
【ジェイエース・ラウンドアップ部門】
○最優秀賞
(大型)
JA水戸・ひぬま営農資材センター(茨城)
(簡易)
JA岡山西・西部農産資材の店(岡山=右写真)
○優秀賞(各2JA)
(大型)
▽JA愛知みなみ・田原資材センター(愛知)
▽JA阿波みよし・JAグリーン池田店(徳島)
(簡易)
▽JAいなば・グリーンセンター(富山)
▽JA筑前あさくら・西部営農センター(福岡)
○特別賞(各3JA)
(大型)
▽JA三重中央・営農センター一志(三重)
▽JAみのり・西脇営農経済センター(兵庫)
▽JA斐川町・グリーンセンター(島根)
(簡易)
▽JAあおば・婦中営農経済センター(富山)
▽JA富山市・物流センター
▽JAくまがや・南部営農経済センター(埼玉)
【AVH・MY部門】
○最優秀賞
(大型)
JA南彩・蓮田営農経済センター(埼玉=右写真)
(簡易)
JA南彩・菖蒲営農経済センター(埼玉=右写真)
○優秀賞
(大型)
▽JA水戸・長岡営農資材センター(茨城)
(簡易)
▽JAくまがや・南部営農経済センター(埼玉)
○特別賞(各2JA)
(大型)
▽JA熊本市・東部支店(熊本)
▽JA埼玉みずほ・資材館(埼玉)
(簡易)
▽JA秋田しんせい・西部グリーンセンター(秋田)
▽JAあおば・大山営農経済センター(富山)
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