9月15日現在の水稲の作柄は、全般的におおむね天候に恵まれ生育・登熟が順調に推移していることから、全国の10aあたり予想収量は539kgで作況指数は102が見込まれる。
北海道では田植期以降、天候に恵まれ全もみ数がやや多く、登熟も順調に推移していることから、作況指数は107(10a収量572kg)の予想。東北は同103(同575kg)、北陸は同102(同545kg)、関東・東山は同101(同541kg)、東海は同100(同504kg)、近畿は同101(同513kg)、中国は同101(同524kg)が見込まれている。
四国と九州では6月の日照不足などの影響で全もみ数が総じて平年を下回っていることから四国は同99(同478kg)、九州は同98(同492kg)の見込みとなった。
水稲の作付け面積は164万1000haで、ここから備蓄米と加工用米、飼料用・米粉用などの新規需要米を除いた主食用米の作付け面積は152万4000haの見込み。生産数量目標は793万tでこれを面積換算すると150万haで過剰作付け面積は2.4万haとなる。
主食用作付け面積に予想収量を乗じた予想収穫量は820万2000tとなる。
生産数量目標の793万tにくらべ約27万tの過剰となり、来年6月の在庫量は7月に策定された基本指針の181万tを超え208万tとなる見込みだ。
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