◆「これからの一次産業を担う!」若い力が活躍
「ジャパンフードフェスタ」は生産者と消費者、都市と農山漁村の絆を深めながら国内外にジャパンブランドを発信していくことを目的とした国内初の食と食文化の祭典。全国から食と農林漁業の関連団体、企業、学校がブースを出展して食材や食事を提供・販売した。
開会式で郡司彰農水相は「農水省は12月上旬まで全国各地で祭典を行っていくが、いろいろなところで日本の食、食材、食文化を考えていただければありがたい。料理の味を堪能していただき日本の食のあり方をともに考える機会になれば」とあいさつした。
このイベントのテーマは「明日の農林漁業を支える若い力」。農林漁業や復興支援をテーマに活動している28の大学生グループが農産物や加工品を販売する「農林漁業学園エリア」や、高校生と大学生が国産の肉・卵・牛乳を使って考案した「国産お肉プレート」をキッチンカーで調理・提供する「日本のお肉・卵エリア」など学生の活躍が大いにみられた。
「お肉プレート」の食材はJA全農が提供。1プレート500円の売り上げは東日本大震災の被災地復興のための寄附と農業や食に関わる学生サークルの活動支援に充てられる。
開会式で農林漁業学園を運営する明治大学4年の平戸裕馬さんは「みんなこれからの1次産業を担っていくことを自覚して、情熱を持って行動している人ばかりです」と若い学生の力をアピールした。
(写真上から)
上:あいさつする郡司農水相
下:活動をアピールする大学生グループ
(写真は、「国産お肉プレート」(右)と、それを求めて並ぶ長蛇の列でにぎわう丸の内仲通り)
◆料理甲子園、優勝は桂高校(京都)
有楽町駅前の会場では高校生が地域の食材を使って考案した料理コンテスト「ご当地!絶品うまいもん甲子園」の入賞校9校による実演販売も。
農林水産大臣賞に輝いたのは京都府立桂高校の「えー!びっくり!京の海老芋三兄弟」。京都の伝統食材である海老芋を3色団子風にしたというアイデアメニューで、中村夏菜子さん(3年)は「海老芋の魅力をたっぷり詰め込んだ一品になっています」、野口圭さん(2年)は「自信あるので食べてみてください」とアピールした。
その他、丸の内仲通りから有楽町にかけて、「東北復興エリア」や「日本の食文化エリア」、「地域の6次産業化エリア」や「家畜ふれあいエリア」などが設置された。
来週の11月10〜11日は東京・日比谷で「ファーマーズ&キッズフェスタ・実りのフェスティバル」を開く。
(写真上から)
「ご当地!絶品うまいもん甲子園」で大臣賞に輝いた京都府立桂高校のみなさん
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