「笑顔プロジェクト」は高校生の食や農に関わる地域おこし活動を支援し、顕彰するもの。その中で地域活性化をめざす部門が取り組まれた。
この部門では、4〜6月に応募した75校111プランを7〜9月に実践。その結果を10月にまとめたプロジェクトリポートを43校49プランが提出し、「みんなDE笑顔プロジェクト協議会」が審査して優勝、準優勝(以上各1)、優秀賞(8チーム)を決めた。
JA全中では、「今年も高校生の斬新なアイデアや、情熱あふれる行動力によって、各地域でたくさんの笑顔を生み出すことができた。こうした実績が、高校生や地域の皆様とのつながりをより深め、さらなる地域への貢献に発展すればと願っている」とコメントしている。
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全入賞チームは次の通り。
▽優勝 北海道美幌
▽準優勝 岐阜県立恵那農業(恵那市)
▽優秀賞(全8チーム) 北海道標茶(川上郡標茶町)
▽山形県立置賜農業(川西町)
▽栃木県立栃木農業(栃木市)
▽石川県立翠星(白山市)
▽和歌山県立有田中央(有田郡)
▽岡山県立高梁城南(高梁市)
▽長崎県立諫早商業(諫早市)
▽熊本県立鹿本農業(山鹿市)
◆規格外野菜で豚の肉質向上 北海道美幌高校チーム
町内の規格外野菜100%の飼料で豚の肉質を追求。豚糞で循環型農業にも取り組む。
同校は大畑作地域にあり、昨年から豚を肥育。今年は合同会社を設立し、生徒が社員となって事業を本格化。
ジャガイモ、カボチャ、ニンジンなどの規格外野菜の飼料で肉の旨み成分「オレイン酸」を1.5倍に上げる飼料配分に到達した。現在80頭を飼育中。
また豚糞たい肥で飼料用野菜の収穫量を1.2〜1.8倍に増やし、「循環型養豚経営」のモデルを確立した。
さらに地域の企業と協力し、豚を原料にした豚肉醤油を開発。美幌駅などで販売した。
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