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都会の子どもたちに食と農の魅力伝える ファーマーズ&キッズフェスタが盛況

 生産者と消費者を結び、農林漁業、農山漁村の価値を広く国民に伝えようと、政府が今年2月にスタートした「食と農林漁業の祭典」。11月10、11日には、この祭典のもっとも大きなイベントの一つである第51回農林水産祭「実りのフェスティバル」と第3回ファーマーズ&キッズフェスタ2012が東京の日比谷公園で同時開催された。

◆「懐かしいふるさとの味を楽しんで」

開会式でテープカットする主催者ら 農林水産祭は都道府県の特産品や加工品などを展示・販売する秋恒例のイベント。今年で51回目を迎えた。
 ファーマーズ&キッズフェスタは、全国からプロの農業者や関連団体・メーカーなどが集まり、都会の子どもたちに農業の楽しさや食の大切さを伝えようというイベントで、農林中央金庫が特別協賛。今年で3回目の開催となった。
 例年、農林水産祭は屋内のイベント会場で行われていたが、今年はファーマーズ&キッズフェスタと共催し、屋外で開催することになった。
 開会式では主催者を代表して日本農林漁業振興会の萬歳章理事長があいさつ。「なつかしいふるさとの味を、見て、触れて、味わってほしい」と呼びかけ、イベントを通じて食と農の魅力を都会の人たちに知ってほしいと期待を込めた。

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開会式でテープカットする主催者ら


◆カワイイおにぎり作りが人気

(上から)JAバンクのおにぎり作りに参加した子どもたち、井関農機のミニ耕うん機を体験する子ども、連日賑わったJA全中のブース ファーマーズ&キッズフェスタにはJAバンクが出展。震災からの復興支援として、JAすかがわ岩瀬(福島)の直売所「はたけんぼ」と協力し、特別栽培コシヒカリを使った「お米マイスターとカワイイおにぎりをつくろう!」を企画した。
 おにぎりを作る前には、JA職員が福島の農産物の放射性物質の検査体制などを説明し「安全でおいしい福島のお米」だということを説明。ハート型、星型などかわいらしいおにぎりをつくった子どもたちは「お米がおいしい」と笑顔でおにぎりを頬張った。
 また、農業の生産現場を伝える企画としては、井関農機が大型農機から家庭用ミニ耕うん機までさまざまな農機を展示し、体験会を開催。普段見慣れない大きなトラクタに試乗した子どもたちを記念撮影する親の姿が目立った。
 実りのフェスティバルでは、JA全中がブースを出展。協同組合やJAの活動、役割などをクイズ形式で紹介したほか、イモ掘り体験や買い物ゲームなどもあり、親子連れで賑わった。

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(上から)JAバンクのおにぎり作りに参加した子どもたち、井関農機のミニ耕うん機を体験する子ども、連日賑わったJA全中のブース


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