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気仙沼の復興テーマに学生がアイデア発表 早稲田大の寄附講座  JA共済連

 JA共済連が今年4月に早稲田大学で開講した寄附講座「震災復興のまちづくり」。この最終講義を間近に控えた12月5日、学生らがこれまでの取り組みをまとめた最終プレゼンテーションを行った。

nous1212060201.jpg この講座は東日本大震災の津波で大きな被害を受けた気仙沼の復興を、首都圏を中心にアピールしていくことを目的とし、「東北の新たな食の流通文化を創造しよう」をテーマに気仙沼の関係者とともに復興への道筋を探ってきた。
 全29回の講義のうち27回目となったこの日、学生たちはこれまでの活動の成果と課題から震災復興についての方策を5グループに分かれて発表した。
 “食”を入り口に気仙沼を知ってもらうことなどを目的とした「食と文化」班は、早大の学生をターゲットに活動。気仙沼のかつおの塩辛をつかったクリームパスタを生協食堂で提供した。被災地という気仙沼のイメージを、かつおというイメージにすることをめざしたいと、B級グルメのような切り口で新たな名物を生み出すことを提案した。
 “まちづくり=人づくり”をコンセプトに活動してきた「まちづくり」班は地元高校生を対象にしたワークショップを企画。そこで大人と若者が町について話し合う機会を持つことの大切さを実感したといい、「外部の人間が入ることで世代間のつながりが生まれ、まちづくりがすすむのではないか」と提案した。
 講義ではプレゼンを聞いて学生が意見やアドバイスを投げかけるなど活発なやりとりがあり、次回はプレゼンテーションをビデオに収録して気仙沼の役場や生産団体、商工会議所など、まちづくりのキーパーソンに向けて「ビデオレター」を送る。12月19日の最終講義で気仙沼からプレゼンテーションについての意見報告を受け、来年3月に報告書としてまとめる予定。
 早大社会科学総合学術院の早田宰教授は「気仙沼は大学がない町なので若いエネルギーや夢を感じてもらいたいという思いがあった。講座をきっかけに気仙沼の応援団として交流人口が広がっていけば」と話した。


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