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震災の影響で共済支払金が18%増 日本共済協が23年度実績まとめる

 日本共済協会は12月4日、平成23年度の共済事業実績を発表した。組織の統合や合併などにより、前年に比べて会員数は0.7%減の6678会員だったが、組合員数は生協66万人増、JA11万人増などで、同0.3%増の7333万人だった。総資産は2.7%増の54兆4912億円。

 事業実績は、東日本大震災の影響などで支払共済金が大きく増えた。
 支払共済金はJAが6527億円増、生協が1229億円増で、全体では8234億円(18%)増の5兆4666億円だった。共済種目別で特に大きく増えたのは火災・建物共済で、前年比72%増の2兆432億円だった。この金額は、もっとも割合の多い生命共済の支払金2兆1589億円とほぼ同じ額になった。
 契約件数は160万件増の1億5536万件。JAの「医療共済」が72万件増えるなど、生命共済が前年に比べて205万件(3.5%)増えたほかは、ほぼ前年並みだった。生命共済は長期・短期ともに増えた。
 共済金額は3兆3000億円減の1108兆円。受入共済掛金は287億円減の8兆1652億円だった。
 これらの実績を団体別割合で見ると、契約件数が生協57%、JA36%でほぼ前年と変わらず。共済金額は生協が1ポイント増の48.9%で、JAが0.6ポイント減の35.4%。受入共済掛金は生協19.2%、JA77.9%。支払共済金は生協17.5%、JA79.1%だった。総資産は生協11.1%、JA87.4%。


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