総選挙の結果、自民党・公明党を中心とする政権に交代することが確実になった。
萬歳会長は「JAグループの主張や要望に真摯に耳を傾け農業・農村における現場の課題について、深い見識と情熱を持った多くの候補者が当選し新たな政権に大いに期待するところ」だとしたうえで、TPP交渉参加阻止に向けて国民各層とも幅広く連携し徹底した行動をとってきたことを改めて指摘、「新たな政権においてもわが国の主権、国益を断固守り抜き、地域経済社会の発展、農業や医療など安全・安心な国民の生活を担保する観点から、交渉参加反対の対応を貫いてくれるものと確信している」と強調した。
また、「農業の強化に向けた生産・加工・流通における施設整備や農地の集積対策、農業者の所得向上・安定に向けた総合的な農業政策の確立が喫緊の課題」、「東日本大震災の被災地の農業復興と原発事故被害の克服は遅々として進んでいない」として「新政権の強力なリーダーシップのもと、スピード感を持って国の政策強化が行われることを期待している」と表明した。
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