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農水省が口蹄疫防疫対策強化を要請 年末年始を前に

 農水省消費・安全局は12月7日、各都道府県や酪農団体などに対し、年末年始から春先にかけて口蹄疫防疫対策を強化するよう要請した。

 現在、口蹄疫は、国内では発生していないが、台湾や中国では依然発生している。日本企業の進出が多い中国・大連市でも11月下旬に発生が確認され、稲わらなどの輸入が停止された。
 今回の通知は、こうした近隣諸国の情勢を踏まえて、年末年始や中国の旧正月である春節(2月10日)でアジアでの人や物の移動が増えることを見越し、改めて防疫体制の徹底と危機意識を喚起するもの。
 具体的には、大規模農場などでは2月末までに都道府県による立ち入り検査を実施すること、畜産関係者らの海外渡航の自粛、などを呼びかけている。特に外国人労働者や海外研修生を受け入れている農場では周知、指導を徹底するよう注意している。


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