調査は冷凍食品を「月1回以上」利用している25歳以上の既婚女性と男性、それぞれ500人を対象に、3月5日から3日間、インターネットによって行った。男性を調査対象に加えたのは今回が初めて。
◆若い男性の利用頻度高い
冷凍食品の利用頻度調査では、男女ともに「週2〜3回」がもっとも多く、週平均にすると1.8回。性別で見ると女性の週平均は2回、男性は1.7回となった。
「ほぼ毎日」利用する人は女性に多く、年代やライフステージ別に見ても、25〜54歳、有職・専業主婦それぞれで10%以上が「ほぼ毎日」と答えており、週平均も全体の平均を超える1.9〜2.2回となっている。
一方、男性は女性に比べて利用頻度は少ないが、25〜34歳は週平均2.2回と利用頻度が高かった。
◆利用頻度「お弁当」作りと比例
冷凍食品の利用頻度がお弁当作りに関係していることも調査結果から見てとれる。お弁当を作っていない人の利用頻度が週平均1.4回なのに対し、お弁当を作っている人の週平均は男性2.6回、女性2.3回と高い。
55歳以上の女性の使用頻度が女性平均を下回る1.6回と低い背景には、子どもの成長によってお弁当を作る機会が減ったためだと考えられる。
また、1年前と比較しての冷凍食品の購入頻度の増減を聞いたところ、「変わらない」人が多かったなかで、「増えた」という人のもっとも多い理由には「お弁当を作るようになった」、「減った」という人のもっとも多い理由にも「お弁当を作らなくなった」が挙がった。
購入目的の調査で、女性は「お弁当用」と答えた人がもっとも多く、前年よりも5.6ポイント増えている。また「自宅で食べる昼食」が前年より9.2ポイント増えた。
一方男性は「自宅で食べる夕食」が65.4%ともっとも多く、特に単身者は83.6%と突出して高い。
◆「安さ」重視の女性増える
商品に関してメーカーに期待することとして「価格をもっと安くしてほしい」という人が男女ともにもっとも多かった。購入する際に重視する点としても、男性は「価格が安いこと」が約8割でもっとも多かったが、女性は「原材料産地が表示してあること」「信頼できるメーカーであること」「製造工場が国内であること」すべて8割台と幅広い点で重視している。しかし、女性も「価格が安いこと」を重視する率が前年の75.4%から79.0%に上昇しており、長引く不況の影響がうかがえると同協会は分析している。
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