小麦、二条大麦、六条大麦、はだか麦の4麦の作付面積(子実用)は14万8400haで、前年産に比べ2000ha(1%)減少した。このうち小麦は9万100haで前年比2200ha(2%)減少した。
収穫量は4麦で43万8200t。前年比2万6300t(6%)増加した。このうち小麦は27万2800tで前年比2万6400t(11%)増加した。
小麦は、近年作柄が悪かったことなどから他の作物(二条大麦など)への転換などがあった。前年産は収穫期の雨で、倒伏や穂発芽の発生が多かったが、今年はそれが少なく、10a当たり収量は303kgで、平均収量対比は96%。
二条大麦の作付面積は700ha増えて3万6300haとなった。小麦からの転換などがあったためである。10a当たり収量は290kgで平均収量対比85%。は種期の降雨や冬期の低温などが響いた。収穫量は前年比7%減の10万5300t。
六条大麦の作付は前年比2%減の1万7100ha。東北と関東で他作物への転換があったためである。しかし収穫量は24%増加の4万7900t。天候に恵まれ、生育が概ね良好だった。10aあたり平均収量対比は97%となっている。
はだか麦の作付は3%減少の4970ha。九州の一部地域で周期的な降雨で、は種を断念したため。
10a当たり平均収量対比は85%。収穫量は1万2300tで10%減少。
<子実用>とは、主に食用にすること(子実生産)を目的とするもの。
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