調査対象は菓子、スナック菓子、スープ類、育児用食品の4カテゴリー。
なかでも注目市場のひとつは「ライス系スナック」だ。2010年まで縮小が続いていたが11年に亀田製菓の「お米のスナック」が発売されたことで市場が拡大。12年も新商品の投入や他企業の新規参入などにより前年比63.2%、31億円へと拡大すると見込んでいる。
農水省が食料自給率の向上をめざして米粉の活用を推進する「米粉倶楽部」の会員企業を中心に新商品の投入が続いていることから、今後も市場の拡大が続くと分析している。
また、これまでスナック菓子の主原料にはジャガイモが多く使われていたが、それ以外の野菜や大豆などを主原料としたスナック商品にも注目が集まっている。
原料のジャガイモは大半を国内産に頼っていることから、天候による生産量の変動を避けるため他の野菜に着目する企業が増えたためだ。12年はカルビー「ベジチップス」の全国展開や大塚製薬「ソイカラ」のヒットで前年比13.4%増の152億円を見込む。
その他、ナッツ類は前年比5.8%増の257億円、即席みそ汁は前年比4.6%増の526億円の拡大を見込んでいる。
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