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加計問題の核心は安倍首相の公私混同2017年7月10日

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【森島 賢】

 東京都議会選挙で、政府与党の自民党が歴史的大敗を喫し、安倍一強政治に大きな影が差し込んできた。
 野党は政府を追及する勢いに力を得て、臨時国会の早期召集と閉会中審査を要求した。それに対し、深刻な危機感を持った与党は、閉会中審査の要求を飲まざるを得なくなった。
 この審査のなかで、政府が今までのような論点外しの答弁をくり返すなら、与党の自民党の支持は、ますます下がるだろう。
 審査の論点は、日欧EPAと、加計問題と、森友問題と、憲法9条問題などなどだろう。重要な論点が山積している。
 ここでは、加計問題を取り上げよう。

 加計問題の核心は、獣医師養成の問題だというが、そうではない。政府は、そのように問題をすり替えようとしているが、そうではない。
 そうではなくて、安倍晋三首相の意向に従って、首相の「腹心の友」が理事長になっている加計学園に対して、獣医学部の新設を認可しようとしている問題である。
 つまり、一強体制のもとで、慢心した首相は、公私の別もわきまえず、「腹心の友」に対し、勝手気ままに特別の配慮をして、なりふりかまわず認可しようとしている。これを容認するかどうか、の問題である。これが問題の核心である。
 しかし、政府は問題をすり替えて、獣医師が充分な数だけ養成されているかどうか、の問題にして逃げようとしている。

 獣医師の人数が多いか少ないかの問題は、獣医学部新設の4条件として、すでに2年前に閣議決定している。(本文末のリンクを参照)
 ここでは百歩ゆずって、この4条件を遵守せよ、とは言わないことにしよう。しかし、4条件を無視するなら、その理由を示さねばならない。そうして、なぜ加計学園なのか。
 だが、その理由を示さないままで、「総理のご意向」とか「官邸の最高レベルが言っている」とかで、加計学園の獣医学部新設を認可することは許せない。まして、首相の「腹心の友」のために、無理やりに、一強の力ずくで加計学園の獣医学部新設を認可することなど、とうてい許せない。首相は絶対君主のように、朕は法なり、とでも思っているように見える。こうした思い上がりは、絶対に許せない。
 ここに問題の核心がある。だから野党は、ここを焦点にして国会の審議をしなければならない。そうしないと、与党の思うつぼにはまる。

 「総理のご意向」とか、「官邸の最高レベルが言っている」とかは、文科省の関係職員の共有ファイルのなかの文言だが、政府は、この文書は行政文書ではない、と言い張っている。しかし、ここには無理がある。その他にも、状況証拠を含めて政府にとって不利な証拠が、山ほどある。
 血迷った政府は、開き直って獣医師の大量増員を言い出してきた。加計学園だけでなく、全国の各地に獣医学部を新設する、と言い出した。獣医師養成の制限という岩盤規制に穴を開ける、というわけである。
 これは、規制は全て悪で、規制をなくすことは全て善だ、とする浅薄な認識によるもので、とうてい是認できないが、しかし、この点に目を奪われてはならない。規制問題は加計問題の核心ではない。安倍首相の公私混同を覆い隠すための、問題のすり替えなのである。くり返して強調するが、問題の核心は安倍首相の公私混同である。

 野党は結束して、この核心に焦点を当て、心ある与党の一部にも働きかけて、思い上がった安倍独裁体制を粉砕し、民主主義を復活させねばならない。
 今日から国会で閉会中審査が始まる。野党の奮闘を、多くの国民が期待している。
(2017.07.10)

獣医学部新設の4条件は 下記アドレスの121ページ目...
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/dai2_3jp.pdf

(前回 東京に新しい政治の息吹き

(前々回 国会論争に見た野党ぼけ

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