18年度下期ソフトランディングも 農中総研2018年8月27日
・18~19年度経済見通し
農林中金総研は8月15日、2018~19年度改訂経済見通しを発表した。それによると、国内景気は改善基調を維持するものの勢いは乏しい。GDPの実質成長率は18年度が1.2%、19年度が0.7%と、ともに6月時点の見通しから据え置きとなっている。
2018年4~6月のGDP実質成長率は民間需要が牽引し年率1.9%と再びプラス成長に戻った。民間設備投資は自律的な拡大を続けているが、民間消費の持ち直しはいぜん鈍いうえ、牽引役だった輸出も力強さに欠けるなど、あくまで「緩やかな景気改善」にとどまっている。労働市場は需給がひっ迫しつつあるが、物価上昇圧力は十分高まっていない。
この先は、民間設備投資の自律的な拡大基調も継続するほか、家計所得環境の好調さが消費の持ち直しを下支えするなど民間需要が主導し、景気改善が継続する見込み。ただし、長期にわたる拡張期を経て景気の成熟度が高まっており、18年度下期以降はソフトランディングに向けた動きが始まるとみられる。また保護主義色を高める米国の通商政策の影響の可能性もあり、注意が必要。
また日本銀行は7月に「長短金利操作付き量的・質的金融漢和」の柔軟化を決定、長期金利の操作目標(10年ゼロ%)からの変動幅の拡大などを容認しており、それを受けて長期金利は0.1%前後で推移しているが、需給改善を背景とした物価上昇が起きない限り、金利上昇には限度がある。
(関連記事)
・JAも重視 地方こそ成長の主役-石破氏が政策発表(18.08.24)
・18年度成長率1.2% 農中総研が経済見通し(18.05.22)
・朝鮮半島に春が来る(18.05.16)
・高まる政権交代の足音-安倍政権は危機を克服できるか?!(18.04.29)
・米中貿易戦争とニッポン農業【中岡望・東洋英和女学院大学大学院客員教授】(18.04.18)
・【インタビュー・石破茂・自民党衆議院議員に聞く】農業の潜在力がこの国を創る(17.12.08)
重要な記事
最新の記事
-
「農業者のための農協」貫く(2)JAみっかび組合長 井口義朗氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年3月4日
-
創刊100周年 第66回全国家の光大会レポート2025年3月4日
-
7年産主食用米高騰の弊害を考える【熊野孝文・米マーケット情報】2025年3月4日
-
造粒加工適性が大事 肥料メーカーからみた原料堆肥との向き合い方2025年3月4日
-
ベランダで米づくり「バケツ稲づくり」個人申し込み受付開始 JAグループ2025年3月4日
-
圃場登録機能を搭載した新型自動操舵システム「コムナビAG501」発売 HOSAC2025年3月4日
-
消費と生産をつなぐ生協の実践を報告「有機野菜技術フォーラム」登壇 パルシステム2025年3月4日
-
飼料メーカー専用品「マイクロライフ プライム」発売 東亜薬品工業2025年3月4日
-
牛乳にまつわる話だけのSNS漫画雑誌『週刊土日ミルク』第2号発行 Jミルク2025年3月4日
-
宇宙×園芸の未来を拓く「千葉大学宇宙園芸国際ワークショップ2025」開催2025年3月4日
-
鳥インフル 米ニュージャージー州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年3月4日
-
高校生が森・川・海の「名人」を取材「第23回聞き書き甲子園」優秀作品を決定2025年3月4日
-
香港向け家きん由来製品 茨城県からの輸出再開 農水省2025年3月4日
-
プラントベース「ナチュレ 恵 megumi 植物生まれ」リニューアル 雪印メグミルク2025年3月4日
-
カインズ 会津若松店で「中干延長米」の販売実験開始2025年3月4日
-
【役員人事】住友化学(4月1日付)2025年3月4日
-
【役員人事】三井化学クロップ&ライフソリューション(4月1日付)2025年3月4日
-
【人事異動】エスビー食品(4月1日付)2025年3月4日
-
「第9回高校生科学教育大賞」支援対象校を募集 バイテク情報普及会2025年3月4日
-
「スマート置き配」採用 オートロック付きマンションで利便性向上 コープみらい2025年3月4日