霧島酒造・都城森林組合・農林中金 宮崎県都城地域の森林育成へのJクレジット活用で連携協定2024年9月25日
霧島酒造(宮崎県都城市)、都城森林組合(宮崎県都城市)と農林中央金庫の3者は9月20日、「都城地域の森林育成へのJクレジット活用に関する連携協定」を締結。今後、3社は連携してJクレジット制度を活用することで、森林資源の保全とカーボンニュートラルの実現を推進する。
Jクレジット活用における3社連携イメージ
Jクレジット制度は、森林管理等によるCO2の排出削減量・吸収量を「クレジット」として国が認証する制度。同協定は、都城森林組合が創出した森林由来のJクレジットを、農林中金を介して霧島酒造が購入し、事業活動におけるカーボン・オフセットに活用することで、CO2排出量の削減とともに、森林や水資源などの自然資本の維持・向上を目指す。
森林所有者の高齢化や経費・労力の負担などにより、伐採後に再造林されない森林が増加する宮崎県では、「グリーン成長プロジェクト」を展開し、再造林率日本一を目標に掲げるなど、再造林対策を加速。都城地域も同様の課題を抱えており、都城森林組合は農林中金の協力で、再造林の低コスト化や民有林におけるJクレジット創出を推進している。
霧島酒造は今後15年で、合計7万t-CO2を目標にJクレジットの購入を進め、都城森林組合がその売却益を適切な森林管理に使うことで、再造林率の向上に役立てられる。同協定により都城地域の森林において、年間50ヘクタールの再造林面積拡大を見込んでいる。
今後3社は、Jクレジットの活用を通じて、森林の多面的機能を十分に発揮させるため協力し、健全な森林育成の推進および脱炭素社会の実現に貢献する。
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