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茎葉収量の高いイネWCS「つきことか」育成 農研機構2018年11月2日

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 農研機構は11月1日、イネWCS用の新品種「つきことか」を育成した。

 今回、農研機構が育成した「つきことか」は茎葉収量が「たちすずか」より2~3割高く、晩植栽培でも籾の割合が増えない点が特長となっている。糖含有率は16%程度と「たちすずか」同様に高く良質のイネWCSが生産できるため、晩植栽培での籾割合の増大が問題となる、暖地・温暖地の稲麦二毛作地帯への普及を見込んでいる。
 農研機構は2010年に、牛の消化性が良く茎葉の割合が高い品種「たちすずか」を育成し、さらに2016年には「たちすずか」に縞葉枯病の抵抗性を付与した「つきすずか」を育成した。糖含有率も高く発酵性が優れ、良質のイネWCSが生産できることから、イネWCS用品種として関東以西の広い地域で普及が進んでいる。一方で、生産現場からは「たちすずか」より高い茎葉収量を望む声が挙がっており、「たちすずか」では麦後栽培や作業分散を目的とする晩植で、消化性が劣る籾の割合が増える問題があった。
 また、11月8日(木)と9日(金)に三重県鈴鹿市で行われる平成30年度「高品質・低コストのイネホールクロップサイレージ生産体系」に関する現地検討会で、同品種の紹介をする。詳細は平成30年度「高品質・低コストのイネホールクロップサイレージ生産体系」 に関する現地検討会の開催について(農研機構)から。

 

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